NECグリーンロケッツは8月12日、サラセンズからのローン移籍が噂されていた元イングランド代表BKアレックス・グッドの2020年度新加入を公式に発表した。
グッドはサラセンズでプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)優勝5回、ヨーロピアン・チャンピオンズカップ優勝3回に貢献。一流のフルバック、スタンドオフであり、2018-2019シーズンにはヨーロッパ最優秀選手に選ばれた。
いまなお高いパフォーマンスを見せる32歳だが、スター軍団のサラセンズは選手の年俸総額の上限を定めたサラリーキャップ制度に違反したとしてプレミアシップからの降格が決まり、来季は2部リーグで戦うことになっており、他チームへの期限付きローンを含めて多くの選手が移籍している。
2009年からサラセンズに所属して力をつけ、ラグビーワールドカップ2019の準優勝メンバーにもなったイングランド代表LOのジョージ・クルーズはパナソニック ワイルドナイツに2020年度新加入している。
グッドは昨年のワールドカップ日本大会出場は逃したものの、イングランド代表として21キャップ(2015年の自国開催ワールドカップ出場を含む)を重ねた経験豊富な選手であり、トップリーグ2020で苦しい戦いが続いたNECグリーンロケッツに大きなものをもたらすと期待される。
NECはそのほか、元U20オーストラリア代表のLO/FLパトリック・タファ(ワラターズ)とWTB/FBアンドリュー・ケラウェイ(レベルズ)、元U20南アフリカ代表のCTBベンハード・ヤンセヴァン・レンスバーグ(チーターズ)も獲得。さらに、コカ・コーラレッドスパークスを退団したPRタキタキ エロネもグリーンロケッツの新メンバーになることが決まった。
2020年度のキャプテンは、4年目のFL亀井亮依と3年目のSH中嶋大希が共同で務める。