「全世界の楕円球を愛する皆様、こんにちは。サンウルブズ2020年度シーズンスコッドの木村貴大です」
東福岡高校、筑波大学、そして豊田自動織機シャトルズでプレーし、その後ニュージーランドでも経験を積んだ26歳のスクラムハーフは、今年、国際リーグのスーパーラグビーで戦う日本チームのサンウルブズに加入した。練習生から昇格し、2月15日のチーフス戦で念願のデビュー。スーパーラグビー出場はその1試合だけ、プレー時間はわずか5分だったが、間違いなく木村にとって大きな財産になった。
木村は、サンウルブズの『2020チームマン・オブ・ザ・イヤー』に選ばれた。チームカルチャーを向上させるために人一倍努力をした選手、なによりもチームをいちばんに考えた選手に与えられる賞だ。
8月8日に東京・秩父宮ラグビー場で開催されたサンウルブズのメモリアルセレモニーには出席できなかったが、明るいメッセージビデオでムードを盛り上げた。
「チームマン・オブ・ザ・イヤーに選んでいただき、大変光栄に思います。私の人生は挑戦の連続です。サンウルブズで学んだ、挑戦し続ける『KEEP HUNTING』の精神を持って、これからも道を切り開いていきます。そして、挑戦し続ける姿を見せ、多くの人に笑顔と勇気を届けられるラグビー選手になります」
サンウルブズのファンは世界一だと感謝する。そして自分も、サンウルブズが大好きだと木村は言った。わずか5年で活動を終えることになった日本のスーパーラグビーチームだが、魂は継承される。
「私たちにとってサンウルブズは永久不滅です。今後とも日本ラグビーの応援と木村貴大の応援をよろしくお願いします。ありがとうございました。Awoooo!」