サンウルブズにとってスーパーラグビーで戦う最後のシーズンとなった2020年、チームのプレイヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのは、「マイキー」ことマイケル・ストーバークだった。オーストラリア出身の28歳。身長204センチ、体重120キロの巨漢ロックは、2016年から在籍している近鉄ライナーズでの奮闘などが認められ、今年初めてサンウルブズ入り。スーパーラグビーも初挑戦だった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により今年のスーパーラグビーは3月中旬までしかおこなわれず、サンウルブズは6試合しか戦えなかったが、ストーバークはその全試合に先発し、参戦する全15チームを対象にその週最も活躍が光った選手が選ばれる「チーム・オブ・ザ・ウィーク(週間ベストフィフティーン)」に3度も選ばれた。
力強いボールキャリーを見せ、自身でも2トライを記録。タックル成功79回(1試合平均約13回)は全選手中3位で、ラインアウト獲得成功37回はトップだった。
サンウルブズではリーダーシップも高く評価された。
現在は母国のオーストラリアで、メルボルン・レベルズの一員として「スーパーラグビー AU」に参戦しており、8月8日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれたサンウルブズのメモリアルセレモニーには出席できなかったが、ビデオメッセージで受賞の喜びをこう語った。
「このような大変栄誉ある賞をいただき、どうもありがとうございます。サンウルブズでは大変充実した時間を過ごすことができました。今日そちらに行けなかったことはとても残念です。チームメイトへ。みんなの将来がすばらしいものになることを願っています。そして、ファンの皆様。本当にどうもありがとうございました。日本の皆さんが健康であることを願っています。共にコロナに打ち克ちましょう」
レベルズでの活動終了後は近鉄ライナーズに戻る。近鉄で長年愛され、日本代表としても大活躍したトンプソン ルークの後継者ともいわれており、今後もストーバークから目が離せない。当然、日本代表入りを期待する声は多い。