2016年から国際リーグのスーパーラグビーに参戦した日本チームのサンウルブズで、初代キャプテンを務めたのは堀江翔太だ。スーパーラグビー出場は通算45試合。サンウルブズで重ねたキャップ数は26で、その他は2013年と2014年にレベルズ(オーストラリア)の一員として重ねたものだ。
若い頃から海外留学を経験し、レベルズに加わる前の2012年にはニュージーランドのオタゴでもプレーしている。
だから、若い選手たちには海外でチャレンジすることを勧める。
「僕は2011年のワールドカップが終わったあと、自分の成長のために海外に出ました。そういうとこに出ないと、外国人選手というだけで強いというような印象があったから。サンウルブズができたことによって、海外の選手と試合をするのが普通になってきたというのはいいことだと思いましたね。常に高いレベルの試合ができ、僕もだいぶ成長させてもらったと思います。やっぱり、強い相手がたくさんいました」
サンウルブズは2020年を最後にスーパーラグビーから除外された。存続して引き続き国際大会に参加することを望む声は多いが、将来どうなるのかはわからない。
「海外のレベルの高いリーグに入れればいいですけど、それができなければ、自分で海外へ行くことも(選択肢のひとつ)。まっちゃん(松島幸太朗=今年、サントリーサンゴリアスからクレルモン・オーヴェルニュへ移籍)がフランスに行っている。若いうちから海外にチャレンジしてほしいと思いますね」
日本代表フッカーとして66キャップを重ね、昨年のワールドカップでは中心メンバーのひとりとして悲願のベスト8入りを成し遂げた34歳の堀江は、今年はまったく日本代表にはかかわっていないという。次のワールドカップイヤーである2023年に向けては、そこまで強い思いはないと話す。
「ただ、2023年のときに、ワールドカップに出ても大丈夫なように体作りはしていきたいです。その際に選んでもらえたらいいかなという感じですかね。いまは自分の能力を上げるためにトレーニングをやっている。どれだけ自分のポテンシャルを上げられるか、ということだけを思ってやっています」
数々の経験を積んできた堀江。自分自身もチャレンジを続けている。