ウェールズの英雄的存在であるジェイミー・ロバーツが、7年ぶりに母国のクラブチームでプレーすることになった。故郷のニューポートを拠点とするドラゴンズと入団契約を結んだことが8月3日に発表された。
プロとしてのキャリアをスタートし長年在籍したカーディフ・ブルーズを2013年に退団したあと、ラシン92(フランス)、ハーレクインズ(イングランド)、バース(イングランド)、ストーマーズ(南アフリカ)と渡り歩き、今年はスーパーラグビーに初挑戦。残念ながら、新型コロナウイルスの世界的大流行により同大会は3月中旬で中断を余儀なくされ、ロバーツがストーマーズで過ごす時間は予定よりも短くなってしまったが、南半球のトッププレーヤーたちが集う舞台で新たな経験を積み帰国していた。
コロナ禍、医師の資格を持つロバーツは「少しでも力になりたい」とイギリスの公的医療サービス(NHS)のボランティアに志願。現場のリアルを伝えるなど貴重な情報発信を担い、医療従事者らをサポートし、称賛されていた。
そして、ラグビー選手としての顔に戻り、ドラゴンズのチームメイトとトレーニングを開始したロバーツ。ウェールズ代表としてテストマッチ94試合(ワールドカップ2大会を含む)に出場し、4年に一度結成されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズでも3キャップを獲得している33歳のパワフルなセンターは、2017年を最後に離れているウェールズ代表への復帰にも依然として意欲的だ。