ラグビーリパブリック

年内予定していたワールドセブンズシリーズの開幕2ラウンド、ドバイ&ケープタウン大会は中止

2020.07.29

ドバイのザ・セブンズスタジアム。写真は昨年のドバイ大会の様子(Photo: Getty Images)


 ワールドラグビーは7月29日、新型コロナウイルスの世界的な大流行が続き収束の兆しが見えないことから、今年11月26日~28日と12月4日~6日にそれぞれ暫定的に予定していた「HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ 2020-2021」の開幕ラウンド・ドバイ大会と、第2ラウンド・ケープタウン大会(どちらも男女同時開催)を中止にすることが決まったと発表した。

 この決定は、ラグビーコミュニティーとより広範囲な市民の健康と安全を第一に考え、関係政府および国際的な公共保健当局のアドバイスに沿って下されたという。

 ワールドラグビーセブンズシリーズは、コアチームと呼ばれる強豪国が約半年間にわたって世界中を転戦しながらシーズン総合順位を争う7人制ラグビーの国際サーキット大会で、男子セブンズ日本代表はコアチームに再昇格して2020-2021シリーズに参戦することが決まっている。女子は、3月に予定されていたチャレンジャーシリーズが新型コロナウイルスの影響で中止になったため、女子セブンズ日本代表はコアチームに復帰する機会を失ってしまったが、東京オリンピックへ向け、来季ワールドシリーズには招待国としていくつかの大会に参加する見込み。

 ワールドラグビーは大会を安全に、安心して再開するため、大会スケジュールの再検討をおこなう作業部会を設置し、ワールドラグビーセブンズシリーズのセカンドディビジョンに相当するチャレンジャーシリーズや、東京オリンピックへの出場権がかかる世界最終予選についてもさまざまな関係団体と協議しながら実施に向けて準備を進めている。

 ワールドラグビーのブレット・ゴスパーCEOは、「開催組織、参加協会、国際ラグビー選手会、また商業パートナーや提携放送局などのステークホルダーの皆さまとともにセブンズ作業部会を通じて緊密な連携を取りながら、安全が担保でき次第、一日も早く、ワールドラグビーセブンズシリーズが見事な再開を果たす、という共通の目標に向かって取り組みを続け、2021シリーズの残るイベントの計画と準備にも引き続き取り組んでいきます」とコメントした。

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