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【おススメ動画】レイドロー、ここがスゴい。サポートを生かすランスキル[Greig Laidlaw Tribute | The Scottish General/Youtube]

2020.07.24

FBスチュアート・ホッグとのシンクロで見事なアシスト。2014年、ホームでのアルゼンチン戦(写真:Getty Images)

 NTTコムに加入が発表、リモート会見も行われたグレイグ・レイドロー 。スコットランド代表として、その主将として重ねててきた実績、リーダーシップはチームに大きな財産をもたらすに違いない。そして、何より楽しみなのはそのプレーぶりだ。

 これまでのインターナショナルマッチのゲームから抽出されたムービーには、国代表の試合とは思えないスリリングなつなぎのシーンが連発している。彼自身が相手のスキを突いて抜いていくのも爽快だが、見どころはそのあとだ。

 突発的なレイドロー 自身のブレイクに同期するのは至難の技、レイドロー からパスを受ける味方のサポートは1テンポ、遅れてくるのが常だ。まっすぐ相手にぶつかりラックになればボールの移動スピードはダウンする。レイドロー は、相手ディフェンスとのスペースを逆算しながら、サポートの選手に直接パスをつなげるように時間と、空間をコントロール。チャンスを一気にトライまで持っていく「決定力」を、チームにもたらしている。

 1分2秒からのシーン。ラックサイドを抜いた後、敵のディフェンスは決して薄くない。網目を縫うようなランで最後は、サポートにきたFBと同期して右へスライドして相手ディフェンスをずらしている。FBの動きだし野鋭さを含めて名場面。スコットランドの、ハチが刺すような一瞬の集中力あるアタックを作り出している。

 1分58秒からの場面もラックサイド。今度はステップで時間調整、味方WTBがフラットの位置に顔を出す瞬間に合わせてミドルパス。スピンパスで放ることで滞空時間も微妙に合わせているように映る。

 NTTコムのバックスリーたちとはどんな共演を見せるのか。いまからトップリーグが待ちきれない。