オリンピックの正式競技として初めて実施された女子7人制ラグビー(セブンズ)で、金メダルに輝いたのはオーストラリアだった。2016年にブラジルのリオデジャネイロで開催されたオリンピック。女子セブンズの決勝は、オーストラリアがニュージーランドを24−17で破り、歓喜の抱擁となった。
隣国のライバル対決。
同点で迎えた前半終了前、ニュージーランドにとって痛いプレーが起きた。押し気味だったオーストラリアの攻撃を止めようとしたポーシャ・ウッドマンが故意に反則をしたとして、イエローカードで2分間の退出を命じられた。
数的有利となったオーストラリアはまもなく勝ち越し、波に乗って得点を重ね、19点差をつける。
その後ニュージーランドは反撃し、フルタイムを報せるサイレンが鳴ったあと、ウッドマンが全6試合でのスコアとなる自身10トライ目を挙げたが、時すでに遅し。
前年にワールドラグビー年間最優秀女子セブンズ選手賞を受賞し、今大会でもMVP級の活躍をしたウッドマンだが、決勝で自分がシンビンとなり、グラウンドに戻ったあともミスが出て、試合終了後には泣き崩れていた。
それでも敗者は美しかった。ニュージーランドの選手たちは試合後、泣きながら、ファンに感動的なハカを披露した。
https://youtu.be/L50Ifs6QYak