昨年のラグビーワールドカップで優勝を成し遂げた南アフリカ代表のフルバックで、現在は日本のトヨタ自動車ヴェルブリッツに在籍しているウィリー・ルルーが、母国で先週、激しい腹痛を訴えて病院に運ばれ、虫垂切除の手術を受けていたことが明らかになった。
現地新聞の『Rapport』によれば、ルルーは最初に腹痛を感じたのは7月7日の夜だったという。食べたパスタが原因だったのだろうと考え、翌日には広告の撮影のため出かけたのだが、痛みが悪化したため医者に診てもらい、注射を受け、消化不良を改善するための薬を与えられたという。
しかしその日の夜、バーベキューに招かれていたため両親の家へ行ったのだが、痛みは緩和されず、次の朝には耐えられなくなり、母親が彼を病院に連れて行ったという。
「私はすぐに入院し、痛みを抑えるためにモルヒネを投与されました。そして午後遅くに手術室があいて、手術を受けたのです」
ルルーは当時を振り返り、Rapport紙でそう語っている。
「医者は、取り除いた私の虫垂はバクテリア(細菌)でいっぱいだったと言いました。本当にショックでした。これまで経験したことのない痛みだった。その後、医者には『もう1日待っていたら、虫垂が破裂していただろう』と言われました。本当に怖くて、経験した痛みをうまく説明できません」
入院を経て、いまは回復しているというルルー。現地メディアによれば、9月に再来日し、トヨタ自動車ヴェルブリッツに合流する予定。元気になって、2020-2021シーズンも活躍が期待される。