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レスター退団で日本行きも噂されたイングランド代表トゥイランギ、セールと契約

2020.07.15

セール・シャークスの一員となったマヌー・トゥイランギ(Photo: Getty Images)


 長年在籍したレスター・タイガースを退団し、日本行きも噂されたイングランド代表のマヌー・トゥイランギだが、2020-2021シーズン末までの契約で同じプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)クラブのセール・シャークスに加入することが7月13日に発表された。

 昨年のワールドカップで準優勝だったイングランド代表の中心メンバーで、4年に一度結成されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズでのキャップも含めるとテストマッチ44試合出場の経験を持つトゥイランギ。サモア出身で、身長185センチ、体重112キロの体格を活かしたパワフルなセンターであるこの29歳をめぐっては、英国のデイリーメール紙などは、「アジアへ行くことが最も儲かる選択肢で、日本のクラブと契約した場合、年間75万ポンド(約1億円)以上稼ぐことができる」と報じ、資金力豊富なフランスのクラブも獲得に動いているとみられていた。
 しかし、海外を拠点とすればイングランド代表には招集されないため、彼のインターナショナルキャリアを心配したファンにとっては安堵する国内移籍となった。

 12歳のときにサモアからイギリスに移り、15歳でレスター・タイガースのアカデミー生になったマヌー・トゥイランギは、19歳だった2010年にプレミアシップデビュー。同リーグで通算100試合出場は目前だ。
 兄のフレディー、ヘンリー、アレサナ、アンディ、ヴァヴァエもかつてレスター・タイガースに在籍していたから、そのクラブで20年続いたトゥイランギ家の歴史は終わることになるが、セール・シャークスにとっては、アンディ・トゥイランギ以来のサラブレッド獲得である。

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