3年ぶりにオーストラリア国内のスーパーラグビーチームと戦う舞台に戻ってきたウェスタン・フォースだが、復帰初戦は、NSWワラターズに14-23で逆転負けした。
西オーストラリア州のパースを拠点とするフォースは、2006年から国際リーグのスーパーラグビーに参戦していたが、成績不振や財政的な問題を理由に、2017年を最後に同リーグから除外された。
その後、国内大会のNRC(ナショナル・ラグビー・チャンピオンシップ)や、鉱業富豪のアンドリュー・フォレスト氏から支援を受けて創立したグローバル・ラピッド・ラグビー(前身:ワールドシリーズラグビー)などで活動。
そして2020年、新型コロナウイルスの世界的大流行により、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、アルゼンチン、日本(サンウルブズ)からチームが集まって競うスーパーラグビーは、感染拡大防止のため各国とも厳しい入国制限をおこなうことになったため、リーグは中断。再開の見通しは立たず、ニュージーランドとオーストラリアは国内で代替大会を開催することを決め、フォースは「スーパーラグビー AU」への参加が認められたのだった。
7月11日にシドニー・クリケットグラウンドでおこなわれた「スーパーラグビー AU」の第2節。先週の開幕節に試合がなかったフォースはこの日が初戦だった。
前半は、サモア代表でもあるFLヘンリー・スタワーズが力強い走りから20歳のWTBバイロン・ラルストンのファーストトライを演出するなどして、フォースが14-7とリードして折り返した。
しかし、地元で負けられないワラターズは徐々に点差を詰め、1点ビハインドで迎えた後半22分、ラインアウトからの攻撃でゴールに迫り、最後は身長198センチ、体重116キロのLOトム・スタニフォースがパワーでインゴールにねじ込み、逆転トライ。ワラターズは終盤にもPGで加点し、フォースの挑戦を退けた。
フォースは次週(7月17日)、ブリスベンのサンコープ・スタジアムでレッズに挑む。