ニュージーランドで開催されている「スーパーラグビー アオテアロア」は7月11日、クライストチャーチのオレンジセオリースタジアムで、開幕から全勝同士のクルセイダーズとブルーズが激突し、ホームチームのクルセイダーズが26-15で逆転勝ちした。
クルセイダーズは地元で36試合連続負けなし。ブルーズは対クルセイダーズ戦12連敗となった。
国際リーグのスーパーラグビーで2017年から3連覇している南半球最強クラブのクルセイダーズは、新型コロナウイルスの影響により試合を実施できなくなったスーパーラグビーの代替大会である“アオテアロア”でも勝負強さを見せ、4勝0敗(勝点18)の首位で大会を折り返す。2位のブルーズは3勝1敗(勝点12)となった。
前半は、今シーズン名門復活を感じさせ、17年ぶりのタイトル獲得を目指すブルーズがリード。後半も先に点を取り、主導権を握った。打倒クルセイダーズに燃えるブルーズはさらに55分(後半15分)、敵陣深くで相手の反則によりPKをもらうと、クイックタップから攻め、CTBリーコ・イオアネがディフェンスを破ってトライ。点差を6点に広げた。
しかし直後、ゴールポストからそれほど離れていない位置からのコンバージョンキックをクルセイダーズのCTBブレイドン・エノーがチャージし、2点追加を阻止。
これで活気づいたクルセイダーズは61分、敵陣でのアタックで、SOリッチー・モウンガがディフェンスをかいくぐって左外にパスを通し、WTBジョージ・ブリッジがタッチライン際をゲイン、内に戻してSHミッチェル・ドラモンドがゴールラインを割り、モウンガがコンバージョンを決め16-15と逆転した。
流れを変えたクルセイダーズは、67分にPGで加点。終盤の75分にも敵陣深くでフェイズを重ね、開いたスペースを突いたWTBウィル・ジョーダンがトライゲッターとなり、勝負を決めた。
クルセイダーズとブルーズは、最終節の8月16日にオークランドのイーデンパークで再び激突する。