スコットランドが誇るビッグスター、グレイグ・レイドロー(34歳)が、ジャパンラグビートップリーグに参戦する。獲得したのはNTTコミュニケーションズシャイニングアークスだ。7月6日に2020年度新加入が公式に発表された。
2015年のワールドカップで日本代表の前に立ちはだかった経験豊富なスクラムハーフであり、偉大なリーダー。スコットランド代表として76キャップを重ね、そのうち39試合でキャプテンを務めるなど絶対的な存在感を示した男である。昨年のワールドカップを戦い終えたあとインターナショナルラグビーからの引退を表明していたが、新たな挑戦の場として日本のリーグを選んだ。
「このたび、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスに加入できたことを大変うれしく誇りに思っております。2016年に日本でおこなわれた代表試合、そして去年のワールドカップ日本大会では日本の素晴らしい文化を経験でき、素晴らしいファンの皆様にお会いすることができました。日本を訪れるたびに素晴らしいおもてなしの心で歓迎していただき、これからこの素晴らしい国、日本に住み、シャイニングアークスの一員になれることを心待ちにしています」
そうコメントしたレイドローは、これまでさまざまなチームでプレーしてきた経験豊富な選手。クラブシーンでは、プロのキャリアを始めた母国のエディンバラで137試合に出場し、その後移籍したグロスター(イングランド)、クレルモン・オーヴェルニュ(フランス)時代を含めればファーストクラスのクラブゲームでのプレーは通算250試合を超える。
冷静な戦術眼とゲームメイク、パスもキックスキルも一級品。優秀なゴールキッカーでもあり、テストマッチ通算714得点はスコットランド代表歴代2位の記録だ。
「私のラグビーキャリアをシャイニングアークスで続けられることを楽しみにしています。自分の今までの経験や学んだことをチームに還元するのはもちろん、この素晴らしい国のラグビーカルチャーを学び、さまざまな体験ができればと思います。日本でラグビーをプレーできるのをとても楽しみにしております」(グレイグ・レイドロー)
シャイニングアークスはさらに、元オーストラリア代表フランカーのリアム・ギルも獲得。母国のレッズで長年プレーしたあと、2016年にフランスへ渡り、昨シーズンまではリヨンに在籍していた。
28歳になったばかりでエナジーあふれるギルは、「私は大きな目標を掲げているNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの一員になれることを大変うれしく思っており、チームの勝利に貢献したいと思っています。また、昨年のラグビーワールドカップ日本大会はとても素晴らしく特別な大会でもありました。ラグビーだけでなく、日本の文化や生活を経験するのをとても楽しみにしております。 今後日本のラグビー界がハイレベルであり続けられるように貢献していきたいと思っていますので、皆さま熱いご声援を何卒よろしくお願いいたします」とコメントしている。
そして、スーパーラグビーのレベルズ(オーストラリア)で背番号2を競っていたフッカーのアナル・ランギもシャイニングアークスの一員になる。強烈なタックルにも定評がある31歳のランギは、「ワールドクラスのチームと施設だと聞いておりますので、合流するのが待ちきれません。今シーズン、シャイニングアークスでいいラグビーができるのを楽しみにしています」と意気込んでいる。