全国高校大会優勝校・桐蔭学園高校のふだんの練習を紹介する。5回目以降は、桐蔭が長年、続けている「ハイボール」の処理練習だ。桐蔭学園のこだわり練習の共通点は、地味なこと。単調にも見えるドリルに、無数の判断（ジャッジ）とイメージ、ノウハウが詰まっている（完全版はラグビーマガジン2020年4月号、6月号に）。
＊取材は、２月初旬に行いました。コンタクトプレーや飛沫の可能性のある練習は、指導者の適切な判断と指導のもと、行ってください。（編集部）
監修・藤原秀之▼桐蔭学園監督
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桐蔭学園・ハイボールとオフロードの
最重要ポイント
G O O D ◎
「上」で取る
手をボールに向かって伸ばしてキャッチ
・ジャンプ時の最高点でボールを取る
・体の正面を相手に向けて
↑↓
ふつう＝ボールをかご状にしてキャッチ
・ミスする可能性は低い、確実な取り方
・相手にボールを競られてしまう可能性も
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MENU C-01 バレートス
やり方
・頭の上で５回バレーのトス、隣の人にトスでパス
・ボールを落とさないように繰り返す
空間把握能力を養う
今の子たちは野球を経験していないことが多く、指導者が思う以上に、ハイボールのキャッチを難しく感じる。ふだんから空中のボール扱いに慣れておき、感覚を磨く。
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MENU C-02 半身でキャッチ[アゲインスト]
やり方
・進行方向からハイボールを投げてもらい、キャッチ
・繰り返す
まずは動きながら、半身でキャッチ
抱えるようにカゴを作って取るのではなく、できるだけ高いところで取る感覚を身につける。これは、一連の練習に共通のポイント。第一段階として「半身で（進行方向へ体の側面を向けた状態）」「進行方向からボール」「歩いてアプローチ」「ジャンプしないで」やってみる
確認[アゲインストとフォロー]
アゲインスト
前へ歩きながら、進行方向へ体の側面を向ける
手を伸ばしてキャッチ
進行方向に、「ボールを守る壁」を作るイメージ
フォロー
前へ歩きながら、
味方（ボールの出し手）を追い越していく
落下点には半身で入っていく
手を伸ばしてキャッチ
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MENU C-03 半身でキャッチ[フォロー]
やり方
・今度は、投げてもらったボールを追うように移動してキャッチ
・繰り返す
空中のボールを追うように動きながら、半身でキャッチ
ボールと同じ方向に進んでいきながら、高いところでキャッチ。アゲインストが相手ボールキックオフならば、フォローはマイボールの状況。どちらも、とても大事。
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MENU C-04 半身でジャンプキャッチ[アゲインスト]
やり方
・進行方向からハイボールを投げてもらう
・ジャンプしてキャッチ
・繰り返す
ジャンプ＋半身でキャッチ
ジャンプの最高到達点でボールを取れるか。重要な練習。飛ぶタイミングと空中でのバランスの取り方がカギだ。比較的易しい、アゲインストからやってみよう。
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MENU C-05 半身でジャンプキャッチ[フォロー]
やり方
・投げ上げたボールを追うように移動、
・ジャンプしてキャッチ
・繰り返す
味方を勢いよく追い越して
ボールと同じ方向に進みつつジャンプキャッチ。マイボール・キックオフのイメージ。味方（出し手）を勢いよく追い越し、ジャンプの直前では余裕を持って、タイミングを測れるように
追い越すスピードを
（つづく◎取材・文／成見宏樹 写真／長岡洋幸）
監修・藤原秀之▼桐蔭学園監督
