2015年のラグビーワールドカップでイングランド代表の主将を務め、テストマッチ66試合出場の経験を持つクリス・ロブショウが、プレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)を離れ、来季から北米のメジャーリーグラグビー(MLR)でプレーすることが明らかになった。
ロンドンのハーレクインズに16年在籍した34歳は、かねてMLRクラブへの移籍が噂され、ラグビーユナイテッド・ニューヨークが獲得に動いていると現地メディアで報道されていたが、日本時間6月18日、アメリカのカリフォルニア州を拠点とするサンディエゴ・リージョンがロブショウと来季からの2年契約を結んだと発表した。
サンディエゴ・リージョンには現在、元ニュージーランド代表センターのマア・ノヌーなどが在籍している。そしてこのたび、プレミアシップの年間最優秀選手に2度も選ばれたことがあるフランカーのロブショウを獲得したことで、FW・BKとも手本となる国際経験豊富なベテランがそろうことになる。
新しい道に進むことを決めたロブショウは、「MLRはシーズンごとに発展しており、プロのラグビーサークルで評判を高めている。私は過去12か月間、MLRでプレーするためのオプションを検討し、どこでプレーするかについて多くの噂があったが、結局、それは私にとって本当に明白で簡単な選択だった。 サンディエゴ・リージョンは短期間で世界クラスの組織としての名声を築いてきた。私はその組織の一員になることをとても楽しみにしている」とコメントした。
ロブショウはアメリカへ旅立つ前、ハーレクインズのファンにもう一度勇姿を見せられるチャンスはある。新型コロナウイルスの影響により中断している2019-2020シーズンのプレミアシップだが、8月15日の再開を目指すと発表しており、シーズンが終了するまでハーレクインズに残ることに同意しているロブショウは、長年ホームとしてきたトゥイッケナム・ストゥープで最後にもう一度プレーすることを楽しみにしている。