ラグビーリパブリック

MLR初制覇狙うサンディエゴ 元スコットランド代表主将と7人制レジェンドが共同HC就任

2020.06.10

2007年W杯のポルトガル戦で力走するスコットランドのスコット・マリー(Photo: Getty Images)

セブンズの世界的スターだったザック・テスト(Photo: Getty Images)

 北米のメジャーリーグラグビー(MLR)参加チームであるサンディエゴ・リージョンの新しいヘッドコーチに、元スコットランド代表主将のスコット・マリーと、7人制と15人制の両方でアメリカ代表として活躍したザック・テストの2人が、共同で就任することが明らかになった。

 マリーは選手時代、スコットランド代表LOとして87キャップを重ね、ワールドカップには3大会出場している。4年に一度結成されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズにも選ばれたことがあり、ヨーロッパ屈指のトッププレーヤーだった。選手として引退する前、フランスのクラブでプレーしていた頃からコーチングを始め、2015年にアメリカへ渡ってキャリアを重ね、2019年からサンディエゴ・リージョンのFWコーチを務めていた。

 一方、サンディエゴ・リージョンの地元カリフォルニア出身のテストは、15人制のアメリカ代表WTBとして2015年のワールドカップに出場しているが、キャリアは7人制の方が長く、ワールドセブンズシリーズでは307試合出場でアメリカ代表歴代3位の143トライを挙げるなど、セブンズのレジェンドと呼ばれた。2016年のリオ・オリンピックにも出場したテストは、その2年後に引退し、サンディエゴ・リージョンのBKコーチを務めていた。

 クラブのダレン・ガードナー会長は、「ラグビーワールドカップやオリンピック、ライオンズツアーなど、プレーヤーとして名高いラグビーキャリアを持ち、非常に才能のあるアシスタントコーチとしての仕事をしてきたザックとスコットは、ヘッドコーチの役割を引き継ぐのに十分な立場にある。我々は次の章にわくわくしており、これは最初のステップだ」とコメント。MLR初制覇へ向けて、新任の共同ヘッドコーチに期待している。

 サンディエゴ・リージョンはMLRが発足した2018年から参戦しており、2年連続でプレーオフ進出。昨年は準優勝だった。2020シーズンは元ニュージーランド代表CTBのマア・ノヌーなどが新加入し、開幕から5戦全勝でウェスタン・カンファレンスの首位を走っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、シーズン途中で大会中止となった。

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