今年、スーパーラグビーで戦う日本チームのサンウルブズに初加入し、背番号12をつけて奮闘した元イングランド代表CTBのベン・テオが、13人制(ラグビーリーグ/NRL)のブリスベン・ブロンコスと契約を結んだことが6月4日に発表された。
ニュージーランド出身のテオは、17歳のときにオーストラリアに移住し、同国で人気があるラグビーリーグでプロスポーツ選手としてのキャリアをスタートした。2014年に15人制のラグビーユニオンに転向し、レンスター(アイルランド)やウスター・ウォーリアーズ(イングランド)などで活躍、イングランド代表として18キャップを獲得し、4年に一度結成されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの2017年スコッドにも選ばれたことがある。
ワールドカップ2019のイングランド代表メンバーから落選し苦い思いもしたが、気持ちを新たに来日し、スーパーラグビー初挑戦。開幕戦からサンウルブズの背番号12をつけ、レベルズ戦勝利に貢献するなど、攻守にわたる奮闘とリーダーシップで若いチームを引っ張った。
しかし、新型コロナウイルスの世界的流行により、スーパーラグビーは3月中旬で中断。サンウルブズは、競技再開を検討しているオーストラリア国内大会への参戦を望んだが叶わず、6月1日にシーズン終了が発表された。
テオは、「ラグビーリーグに戻り、ただただ興奮している。チームメイトと仲良くなり、とにかく一生懸命やりたい」とコメント。33歳のフットボーラーはNRLで過去150試合以上出場経験があり、ブリスベン・ブロンコスには2009年から2012年まで在籍していたため、古巣復帰となる。
今年のNRLは新型コロナウイルスの影響による中断をはさんで5月28日に再開したばかりで、消化した3節を含め全20ラウンドにシーズンを短縮。グランドファイナルは10月25日に予定されている。
Ben Te’o is backhttps://t.co/JXk3ERNGTk pic.twitter.com/pBmPrxv2Z8
— Brisbane Broncos (@brisbanebroncos) June 4, 2020