2019年のワールドカップではセミファイナルでイングランドに敗れるも、常に世界に見られる位置にいるオールブラックス。そんなチームでレジェンドと呼ばれる選手たちはハートも強い。
ラグビーマガジンでは、多くの選手たちに話を聞いてきた。
キャプテンの言葉にはリーダーシップが溢れる。時代を築いた選手たちの意識は高い。その中のいくつかを。
【オールブラックス レジェンドたちの金言】
◆リッチー・マコウ[FL/2007年、2011年、2015年W杯主将]
「オールブラックスにはいつの時代も素晴らしい選手たちが揃っていますが、選手たち一人ひとりは、まずはチームが勝ち続けていることの方が大事と考えています。世界一のチームがあって、そこに自分たちがいる。個はチームを超えない。だから、個々がチームの勝利のために全力を尽くす」
◆ダン・カーター[SO/2003年、 2007年、2011年、2015年W杯出場]
「(私は)才能はゼロではなかったと思いますが、常にチームで一番だったかと聞かれたら、そうではなかった。ここまで来られたのは、ハードワークを続けてきたからです。ワーク・エシック(労働観、労働価値)をずっと大事だと思ってやってきました」
◆ジョン・カーワン[WTB/1987年、1991年W杯出場]
「才能(talent)は重要です。しかし、人格(character)ほど重要ではありません」
「初めてNZ代表となった19歳の時、先輩に言われました。お前は誰だ。我々はお前を選んでいない。今度の土曜日(のテストマッチ)に負けたらお前のせい。もし負けたら、翌日の朝、鏡の前に行って自分を見つめろ。そのとき、自分はいいプレーをした(全力でプレーした)と思えたら、また俺に話しかけていい。何人もの選手たちが、この偉大なジャージーを着たい。だから、次の人に渡すときには、もっと輝かせていないといけない」