新型コロナウイルスの世界的大流行により3月中旬でスーパーラグビーが中断したあと、代替として計画されたオーストラリアの国内大会に参加する道を探ってきた日本チームのサンウルブズだが、状況は厳しく、このまま無念の解散になる可能性が高まった。
世界最高峰のクラブ大会ともいわれるスーパーラグビーに2016年から参戦してきたサンウルブズだが、2020年大会を最後に除外されることが決まっている。
ラストシーズンは中断前に6試合を戦い、1勝5敗という成績だった。
新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めたニュージーランドが6月13日に国内大会の『スーパーラグビー アオテアロア』を始めるのに続き、オーストラリアでは7月4日の再起動を目指している。同国内にて10週間かけておこなおうとしているその大会には、オーストラリアの4つのスーパーラグビークラブ(レッズ、ワラターズ、ブランビーズ、レベルズ)と、2017年を最後にスーパーラグビーから除外されたパース拠点のフォースが参加し、サンウルブズも加わる可能性があった。
しかし、新型コロナウイルスの感染者数が7,000人を超え、死亡者が100人に達したオーストラリアでは、収束の方向に向かっているといわれ規制を一部緩和する方針だが、厳しい入国制限は続いており、現地メディアのFOX SPORTSはレベルズのバーデン・スティーブンソンCEOの言葉として「国境の制限により、日本(サンウルブズ)にとってはかなり厳しい状況だと思う」と報じている。
サンウルブズの渡瀬裕司CEOは、2週間の隔離期間や現地での調整期間も考え逆算して今週が参加可否決定のリミットとしていたが、解決に至らず、断念の方針が固まったと伝えられている。
結論は来週に発表される見通し。