選手・コーチ合計33人が登場するメッセージ動画や、元日本代表のトンプソンルークも電撃出演したトレーニング企画「ライナーズブートキャンプ」などなど。
公式SNSを通し、近鉄ライナーズが大阪から元気とエールを発信している。
2019年度はトップチャレンジリーグにおいて7連勝でリーグ全勝優勝。今年1月のリーグ最終戦ではワールドカップ4大会出場のLOトンプソンもフル出場し、現役ラストゲームを有終の美で飾った。
そのトンプソンが4月25日、チーム公式インスタグラムのLIVE配信で、HO高島卓久馬がリード役のトレーニング企画「ライナーズブートキャンプ」の第3回にゲスト出演。母国ニュージーランドにいるレジェンドのサプライズ登場だった。
「インスタグラムの企画はほぼ選手発信です。『ライナーズブートキャンプ』では今後他チームとのコラボも企画しています。選手達は積極的に提案してくれますし、チームのSNS活動にも協力的です」(チーム広報)
近鉄ライナーズファンクラブ公式のYouTubeでは、オフ日をラグビー観戦に充てるほどのラグビーマニアであるFL/NO8田淵慎理によるラグビー対談企画「田淵の部屋」など、選手主体のユニークな取り組みも展開している。
そして4月10日には、YouTubeの同チャンネルで、新型コロナウイルスの感染拡大防止を選手・コーチ合計33人の言葉を繋いで訴えるメッセージ動画「ライナーズからファンの皆様へお伝えしたいこと」を投稿した。
「一人ずつ個別にコメントを喋ってもらい一本の動画として発信することで、ライナーズの選手の現状を知ってもらうと共に、新型コロナウイルスの影響で暗くなりがちな社会へ前向きなメッセージを発信できるのではと考えました」(チーム広報)
関係者がコメントを撮影した選手もいれば、全面的な活動休止後にみずからコメントを撮ってもらったケースもある。
大勢の選手・スタッフ、関係者の協力があり「コロナに負けるな」の強いメッセージが出来上がった。
トップチャレンジリーグで全勝優勝を果たしたチームの結束力、一体感も感じる動画となったが、新型コロナウイルスの感染拡大により上昇一途の士気に水を差されてしまった。
出口はいまだ見えないが、しかし元女子日本代表ヘッドコーチ(HC)でもある有水剛志HCもチームへ向けて前向きなメッセージを発信し、士気の維持に努めているという。きっと選手も見るチーム公式SNSの活発な投稿も、チームの一体感醸成に役立っているだろう。
チーム公式インスタグラムによれば、チームのアンバサダーでもあるトンプソンがゲスト出演した第3回『ライナーズブートキャンプ』は、今後YouTubeなどに投稿予定。見逃したファンは、ぜひ近鉄ライナーズの発信をチェックしたい。