家で学びの時間を多く持てるいま。せっかくだから、この機会にいろんなことを頭に詰めよう。
平穏な時間が戻り、思い切り外を駆けられるようになったら、きっと、それが生きるから。
ラグビーマガジンは、本誌、その関連雑誌の取材を通して、多くの指導者、プレーヤー、愛好家からたくさんの金言を集めてきた。
今日からそれらを、不定期ながら皆さんにお届けしたい。
まずは、現在イングランド代表の指揮官を務めるエディー・ジョーンズ監督の言葉を。
2006年2月に発売されたラグビークリニックのコーナー「COACHING MY WAY」から。当時のエディーさんは、サントリーサンゴリアスのテクニカルアドバイザーだった。
【エディーのコーチング哲学】
◆コーチは指導する上で哲学を持たなくてはならない。自分のコーチングの核となるものを持つことが重要。一方で指導のスタイルは、やりたいラグビーやチームに適応しないといけない。指導のスタイルは常に変化し、哲学は変わることなく一定であるもの。
◆私はいかにラグビーをプレーするかについて強いビジョンを持っています。試合に勝ちたい。それも、スタイルをともなって勝ちたい。いかにラグビーをプレーするかということが重要で、単に勝つだけでなく、美しく勝ちたい。それはボールの動きであり、パスやキャッチ、フィールド上での判断。そうしたプレーをする勇気を持ったチームを追求したい。
◆すぐれたチームは木のようなものだ。木には強い根っこがある。木のシルエットは変化しても、しっかりと張った根は決して変わらない。日本は日本だけの独特のスタイルを持つべきだし、実際に持っている。以前の日本は、速く、工夫に富んだラグビーをしていた。日本代表は世界では常にサイズで劣るのだから、速く、フィットネスが高く、そして独創的なスタイルであるべき。