ラグビーリパブリック

リコー、元主将の小松大祐ら9選手が退団。ベリック・バーンズ現役引退。

2020.04.24

小松大祐(左)とベリック・バーンズ


 ジャパンラグビートップリーグチームのリコーブラックラムズが4月24日、2019-2020シーズンをもって退団することが決まった9選手を発表した。

 2012年度から3シーズン主将を務めたWTB/CTB小松大祐(35歳)が、13年間在籍したクラブを去った。今年2月のNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦でトップリーグ通算100試合出場を達成した小松は、ブラックラムズの公式サイトで、「リコーブラックラムズは私にとって特別なチームです。結果のでない苦しい時期もありましたが、このチームで長い間プレーできたことは私にとって大きな財産となりました。また、最高の仲間やコーチ、スタッフ、応援団の皆様と一緒に戦えたことを誇りに思います。今はスッキリとした気持ちで悔いなく次のチャレンジへ進むことができます。どの道へいっても、この13年間で得た経験を活かしタフに走り続けていきたいと思います」とコメントし、ファンにこれからもブラックラムズへの声援をお願いした。

 そして、パナソニック ワイルドナイツに在籍していた2013年度と2014年度に2季連続でトップリーグのリーグ戦MVPに輝き、ベストフィフティーンに4回選出、得点王やベストキッカーにもなったことがあるSO/CTBベリック・バーンズ(33歳)も退団が決まり、ブラックラムズの公式サイトで引退することを明らかにした。
 元オーストラリア代表のバーンズは2019年にワイルドナイツからブラックラムズへ移籍し、新戦力として期待されたものの、新型コロナウイルスの世界的大流行でシーズンは早々に中止となり、新天地では3試合しかプレーする機会がなかった。腰を手術したことも影響したかもしれないが、トレーナーなど支えてくれたスタッフ全員に感謝の言葉を述べ、選手たちにも「私のことを歓迎してくれて、リコーファミリーの一員にしてくれてありがとう」とつづっている。そして、「フィールド内でもフィールド外でももっと貢献できなくて申し訳ないです。残念ながら、私の体は過去に出来ていたことをもう許してくれません。そのため引退を選択しました」とコメントしている。

 ほかには、10年在籍したWTB長谷川元氣(32歳)も退団となり、「辛いことや楽しかったことは多々ありましたが、ブラックラムズで経験したことは、自分自身にとって最高の財産となりました。そして素晴らしい環境の元で、最高の仲間とラグビーをしたことは自分の誇りです」と熱い思いを述べた。

 9年在籍したFL赤堀龍秀(31歳)も現役引退を決意。「新型コロナウイルスの感染拡大等でシーズン中止を余儀なくされたこの年に、チームを退団することは誠に不本意ではありますが、チームは必ずこの困難を乗り越え再びチャンピオンチームを目指して邁進していく事と思います」と、仲間たちにエールを送った。

 7年在籍したHO芳野寛(29歳)も黒衣を脱ぐが、「まだ現役をやめるわけではないので良い報告ができたらよいなと思っています」とコメントしている。

 同じく7年在籍したFB高平拓弥(29歳)は社業専念を選び、「チームを離れるのはとても寂しいことですが、これからはリコー社員として活躍できるよう頑張りたいと思います」と抱負を述べている。

 5年在籍したWTB深津健吾(28歳)もブラックラムズを去ることになり、「自分は違うステージへと進みますが、これからもリコーの応援をよろしくお願いします!」とコメントした。

 4年在籍したPR吉村公太朗(26歳)は引退を決意し、「トライアウトで加入させていただき、刺激的な環境を日々提供して下さったブラックラムズ。会社での仕事面をサポートしてくださった田町営業所の皆様、また、営業やイベントなどで関わって下さった皆様。そしてどんな時も応援をして下さったファンの皆様に、心から感謝申し上げます。ラグビー人生を支えてくれた家族や友人には、言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。これから、お世話になった方々へ恩返しをしていくと共に、新たな目標に向かってチャレンジしていきたいと思います」と前を向く。

 そして、2年在籍した韓国代表のCTBキム・ソング(28歳)も退団することになり、「クラブとサポーターの皆様が私の力となり、自分は変わり成長することができました。私は次のステージへ進みますが、心は常にリコーと共にあります。リコーでの時間はとても楽しかったです。みんなの成功を祈ってます。また会いましょう!」とコメントした。