フィジーのスバで開催されている「ワールドラグビー パシフィック・チャレンジ 2020」は、3月10日に第2節の試合がおこなわれ、白星発進していたジュニア・ジャパンはサモアAを相手に76-3と快勝し、2連勝となった。
ジュニア・ジャパンは前半8分に先制した。相手のラインアウト失敗からすばやくボールを回し、ゲインしたあとSO丸山凜太朗(東海大)がキックパス、左外でLO山本秀(近畿大)が確保してWTB木田晴斗(立命館大)につなぎ、背番号11がゴールへ駆けた。
20分にもゴールに迫るとNO8ハラトア・ヴァイレア(日本体育大)が体を回転させながらパワーでインゴールにねじ込み、24分にはラインアウトからモールで押し込み追加点。29分には見事なサポートプレーが続いて最後はLOナイバルワガ・セタ(天理大)がフィニッシュした。ジュニア・ジャパンの勢いは止まらず、34分にはNO8ヴァイレアがチーム5トライ目を獲得。SO丸山のゴールキックも好調で、35-3と大きくリードして前半を終えた。
ジュニア・ジャパンは初戦のトンガA戦に続いてこの日も安定したセットピース、特にスクラムの強さはゲームを優位に進める要因となった。
ジュニア・ジャパンは後半の立ち上がりもよく、HO松岡賢太のハーフウェイ突破からCTB日下太平(神戸製鋼)のビッグゲインでチャンスとなり、クイックリサイクルからWTB江本洸志(天理大)がフィニッシュし、キックオフから1分も経たぬ間にトライを決めた。
ジュニア・ジャパンはその後もサモアAにプレッシャーをかけ続け、6トライを追加。
守っては一度もサモアAにゴールラインを割らせず、快勝となった。
インサイドCTBで先発したキャプテンの李承信(帝京大)は現地テレビのインタビューで、「サモアはフィジカルが強くプレッシャーを受けたが、雨で滑りやすい状況のなかでも、自分たちのアタッキングラグビーを遂行できた」と試合を振り返った。
大会初優勝を目指すジュニア・ジャパンは3月14日の最終戦で、5連覇を狙うフィジー・ウォリアーズに挑む。李は「やることは変わりなく、ジャパンのアタッキングラグビーを全員でやり続けて勝ちたい」とコメントした。