フィジー、サモア、トンガ、そして日本の若手有望株たちが競う「ワールドラグビー パシフィック・チャレンジ 2020」が3月6日にフィジーの首都スバで開幕し、ジュニア・ジャパンはオープニングゲームでトンガAに46-10と快勝した。
ジュニア・ジャパンは立ち上がりから優位にゲームを進め、前半17分、この日圧倒していたスクラムでチャンスメイクすると、すばやい展開からCTB和田悠一郎(同志社大)がトライを挙げ、先制した。
その後、パスの乱れからピンチを招き同点とされ、さらにPGも許していったんはトンガAにリードされたが、30分、スクラムで相手の反則を引き出して敵陣深くに入り、連続攻撃でアドバンテージをもらうと、SO高本幹也(帝京大)がディフェンス裏にキックでボールを転がし、WTB山口楓斗(同志社大)がインゴールで押さえ逆転した。
桜のジャージーを着た若者たちは37分にもゴールに迫り、WTB山口が軽快なステップで次々とディフェンダーをかわしてインゴールに持ち込み、19-10として前半を終えた。
後半もジュニア・ジャパンの立ち上がりは良く、危険なプレーをしたトンガの選手にイエローカードが出され数的有利となり、52分(後半12分)、1人少なくなった相手FWをスクラムで圧倒、パックの最後尾にいたハラトア・ヴァイレア(日本体育大)がピックアップからインゴールに押さえ、点差を広げた。
トンガ出身のヴァイレアは母国の男たち相手にハッスルし、ブレイクダウンなどでも奮闘してチームメイトを鼓舞した。
ジュニア・ジャパンは、59分にはラインアウトからモールで押し込み追加点。PGで得点を重ねたあとの69分には、途中出場のCTB李承信(帝京大)がブレイクスルーでチャンスをつくり、SH新和田錬(同志社大)、PR大賀宗志(明治大)とつなぎ、トライが生まれた。76分にはスクラムでペナルティトライを奪い、勝負あり。
後半はトンガAに得点を許さず、快勝となった。
次節は3月10日で、ジュニア・ジャパンはサモアAと対戦する。