ラグビーリパブリック

日野 J・エバーソン、薬物使用容疑で逮捕。チームは無期限活動自粛

2020.03.05

NZでは、国内州選手権のカンタベリーなどでプレー。日野で4季目を迎えていた(撮影:BBM)

 3月5日にチームとトップリーグからリリースがあり、日野自動車ラグビー部(チーム名:日野レッドドルフィンズ)の部員が、違法薬物使用容疑により3月4日に逮捕されたことが明らかになった。

 逮捕者はLOジョエル・エバーソン。スタッフによると、チームが選手逮捕を把握したのは4日の14時。警察からの連絡によって知るところとなったという。

 チームは、会社との協議にて、無期限で一切のチーム活動を自粛することを決めた。現在、チーム施設では、選手たちの個人練習なども行われていない。

 逮捕されたジョエル・エバーソンはニュージーランド出身の29歳。身長204センチのLOで、2016年から日野でプレー、今季が4シーズン目となる。チームは公式のリリースにおいて、実名を公表していない。公表しない理由は、捜査上支障があるため明かせないとしている(*)。

*チームが実名を公表しない理由についての記述を修正しました(3月7日)

 チームのリリースではラグビー部、志賀得一部長名で、次のようなコメントが出されている。

(前略)「重大な法令違反により逮捕されたことに対し、深くお詫び申し上げます。また、日頃より日野レッドドルフィンズを応援してくださるファンの皆さま、ご支援いただいている多くの関係者の皆さまに多大なるご迷惑をおかけいたしましたことに深くお詫び申し上げます。今後の警察の捜査に全面的に協力していくとともに、当該部員につきましては、捜査の状況を踏まえ厳正に対処してまいります。
 今回の事態をチームとして厳粛に受け止め、日野レッドドルフィンズは今後の活動を無期限に自粛いたします。
 また、部員の服務規律の遵守およびコンプライアンスに関する意識を徹底してまいります。
まずは、皆さまの信頼を一日でも早く回復できるよう、誠心誠意、全身全霊をもって努める覚悟です」(後略)

公益財団法人日本ラグビーフットボール協会
森重隆会長コメント

「ジャパンラグビートップリーグの日野レッドドルフィンズ所属の選手が、違法薬物使用容疑で逮捕されたことは誠に遺憾です。昨年のトップリーグの選手による薬物問題発生後、トップリーグの全16チームにコンプライアンスの責任者としてインテグリティオフィサーを設置し、インテグリティの徹底的な追求に取り組んでおり、コンプライアンス遵守の重要性を伝えてきましたが、このような問題が再度、発生したことは大変残念です。今一度、全ての所属チームや関係者に対して、コンプライアンスの遵守を徹底して行うように指導して参ります」

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