ラグビーリパブリック

レッズ戦で吉田杏など初先発 4人がサンウルブズデビューへ

2020.02.20

若いエナジーも魅力のサンウルブズ。写真中央はレッズ戦でデビューする吉田杏(撮影:松本かおり)


 今季スーパーラグビー2勝目を目指し、海外遠征へ出発した日本チームのサンウルブズ。先週末のチーフス戦後すぐにオーストラリアへ移動したこともあり、2月22日のレッズ戦(ブリスベン/サンコープスタジアム)へ向けて大久保直弥ヘッドコーチは「月曜日から自分たちのプロセスでいい準備ができたと思う」と自信をのぞかせる。

 レッズ戦では4人がサンウルブズデビューとなりそうだ。
 2月上旬に追加で合流となった24歳の吉田杏(トヨタ自動車)が背番号6をつけて先発する。吉田は、4番を任されたコーリー・トーマス(釜石シーウェイブス)とともにスーパーラグビー初出場となる。
 開幕から2戦連続で15番をつけたジェームス・ダーガヴィルは左WTBに移動し、FBにはジョーダン・ジャクソン=ホープ(豊田自動織機)が入った。リザーブには、先週スコッド入りが発表されたばかりのPRニック・メイヒューが名を連ね、かつてブランビーズでチームメイトだったジャクソン=ホープとメイヒューはそろってサンウルブズ初キャップ獲得となりそうだ。

 大久保ヘッドコーチは、「彼らにはプレーする喜びをフィールドで出し切ってもらい、チームにエナジーをもたらしてくれることを期待しています」とコメントした。

 2試合連続ベンチスタートだったマオリ・オールブラックスPRのクリス・イーヴズと元南アフリカ代表CTBのJJ・エンゲルブレヒトは初先発のチャンスを与えられた。

 LOマイケル・ストーバークは2戦連続でベストフィフティーン(チーム・オブ・ザ・ウィーク)に選出されており、安定したラインアウト、ボールキャリー、そして堅実なタックラーとして期待される。

 キャプテンのNO8ジェイク・シャッツは古巣との対決に燃える。

 共同キャプテンのひとりであるCTB森谷圭介はスターティングメンバーから外れ、LO谷田部洸太郎らとともにリザーブに名を連ねた。FL布巻峻介はレッズ戦は欠場となるが、負傷から回復した元南アフリカ代表SHのルディー・ペイジがベンチ入りするのは頼もしい。

 チーフス戦はブレイクダウンで強いプレッシャーをかけられるなどし、完敗したサンウルブズ。指揮官は、「自分たちのアタックをさせてもらえませんでしたが、ブレイクダウンのサポートに関する意識と技術力というのは、常に十分ということはないですしチャレンジは続いていくでしょう。次のレッズ戦に限らずシーズンを通して常にその部分を意識して取り組んでいきたいと思っています」と前向きだ。

<サンウルブズ 試合登録メンバー(vs レッズ)>

1.クリス・イーヴズ(NZ出身)  2.ジャバ・ブレグバゼ(ジョージア代表)  3.コンラード・ファンフィーレン(南アフリカ出身)  4.コーリー・トーマス(釜石シーウェイブス)  5.マイケル・ストーバーク(近鉄)  6.吉田杏(トヨタ自動車)  7.ミッチ・ジェイコブソン(NZ出身)  8.ジェイク・シャッツ(主将/元豪州代表)  9.齋藤直人(早稲田大)  10.ガース・エイプリル(南アフリカ出身)  11.ジェームス・ダーガヴィル(豪州出身)  12.ベン・テオ(元イングランド代表)  13.JJ・エンゲルブレヒト(元南アフリカ代表)  14.シオサイア・フィフィタ(天理大)  15.ジョーダン・ジャクソン=ホープ(豊田自動織機)

〔リザーブ〕
16.エフィ・マアフ(NZ出身)  17.ニック・メイヒュー(NZ出身)  18.ヘンカス・ファンヴィック(南アフリカ出身)  19.谷田部洸太郎(パナソニック)  20.テビタ・ツポウ(パナソニック)  21.ルディー・ペイジ(元南アフリカ代表)  22.森谷圭介(パナソニック)  23.中野将伍(早稲田大)

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