男子7人制代表の強豪が集うワールドラグビーセブンズシリーズのコアチーム(常時参戦チーム)入りを目指す日本は、昇格へのプロセスとして新設された「チャレンジャーシリーズ」の第1ラウンド・チリ大会(現地時間2月16、17日開催)に参加し、準決勝でドイツに敗れ、3位に終わった。
初日のプールステージでA組を1位通過した日本は、準々決勝でジンバブエと対戦し、33-0で快勝。
しかし、準決勝はドイツの堅守に苦しみ、5-12で敗れた。
日本は前半7分、副島亀里ララボウ ラティアナラやジョセ・セルなどが力走して敵陣深くに入り、速いでテンポでつなぎ、キャプテンの松井千士が先制トライを挙げた。
だが、5-0で迎えた後半3分、前へ出るディフェンスで生じたギャップを突かれてドイツにトライを許し、コンバージョン成功で逆転された。ドイツは5分にもトライを獲得。日本は後半、得点できず、決勝進出を逃した。
3位決定戦はチリと対戦し、31-14と勝って終えた。
日本は前半2分に彦坂匡克が先制トライを挙げ、その後逆転されたものの、相手にイエローカードが出て数的有利となった6分、彦坂が再びゴールへ駆け抜け、流れを引き戻した。ハーフタイム前には自陣深くのラインアウトで相手ボールをスチールし、ピンチを脱出すると、ボールをつないでセルが抜け出し、点差を拡大。後半は藤田慶和などがトライゲッターとなり、3位を獲得した。
なお、チリ大会を制したのはドイツで、決勝では香港を10-0で下した。
チャレンジャーシリーズ第2ラウンドのウルグアイ大会は現地時間2月22日、23日におこなわれ、2大会を通じて上位8チームがプレーオフに進む。そして、プレーオフで優勝したチームが来季ワールドラグビーセブンズシリーズのコアチームに昇格となる。