ラグビーリパブリック

クボタが4連勝で4位に浮上! 三菱重工相模原は悲願の初勝利

2020.02.16

後半途中から出場し、クボタにエナジーをもたらしたドウェイン・フェルミューレン(撮影:大泉謙也)


 ジャパンラグビートップリーグは2月16日、第5節の残り2試合がおこなわれ、クボタスピアーズが日野レッドドルフィンズに49-12で快勝し、4位に浮上。12季ぶりにトップリーグに昇格した三菱重工相模原ダイナボアーズは、NECグリーンロケッツとの試合を21-14で制し、悲願の初勝利に歓喜した。

 東京・江東区夢の島競技場でおこなわれたクボタ×日野。前半は接戦だった。
 序盤に流れをつかんだのはクボタで、9分、CTBライアン・クロッティがディフェンスを破って先制。16分にはスクラムでFKを得ると速攻を仕掛け、クロッティがゲインでWTBタウモハパイ ホネティにつなぎ、連続トライとなった。
 対する日野は25分、スクラムからの攻撃でゴールに迫り、走り込んできたHO郷雄貴がラインを越え、5点を奪い返した。31分に反則の繰り返しでクボタのLOルアン・ボタがシンビンになると、FWが数的有利となった日野は数分後、スクラムでペナルティトライを獲得し、2点差に詰めて折り返した。
 だが後半はクボタが地力を発揮。14-12で迎えた47分(後半7分)に連続攻撃をキャプテンのCTB立川理道がフィニッシュすると、59分にはドライビングモールでゴールに迫り、FLトゥパ フィナウが持ち出して突っ込みトライを決めた。65分には途中出場のNO8ドウェイン・フェルミューレンがパワフルにゴールへ突っ込み、ボーナスポイントの権利を獲得。終盤にも2トライを加え、大差がついた。
 パナソニックとの開幕戦を落としたクボタだが、その後4連勝で勝点18となり、勝点同数の東芝を得失点差で上回った。日野は1勝4敗(勝点4)となった。

古巣に勝つ。スクラムを渾身の力で押し込む三菱重工相模原の土佐誠主将(撮影:福地和男)

 三菱重工相模原は地元の神奈川・相模原ギオンスタジアムでファンと歓喜した。12季前、2007-2008シーズンにトップリーグで戦ったときは全敗に終わっていたため、今回が国内最高峰リーグでの初勝利となった。
 先制したのは、同じく開幕から4連敗と苦しんでいたNECだった。前半13分、SH吉川浩貴がダミーモーションからラックサイドのギャップを抜けてゴールに持ち込んだ。
 対する三菱重工相模原は17分、CTBマイケル・リトルが軽快なフットワークから防御網を破りトライ。30分にはCTBマット・ヴァエガがインターセプトから約80メートル走り切り、勝ち越した。
 だがNECの背番号13も負けてはおらず、37分、スクラムからのアタックでボールをもらったマリティノ・ネマニがハーフウェイ中央から抜け、ダイナミックに走り切り、14-14で前半を終えた。
 後半はしばらくスコアは動かなかったが、61分(後半21分)、三菱重工相模原がゴール前5メートルのスクラムから押し込み、ボールをピックアップしたNO8ヘイデン・ベッドウェルカーティスが強引にインゴールにねじ込み、勝ち越した。
 7点を追うNECはフルタイムを報せるホーンが鳴ったあと、敵陣深くのスクラムから攻めようとしたが、NO8のポジションにいたサム・ヘンウッドがボールを持ち出そうとして落球し、直後、試合終了の笛が鳴った。
 これで、三菱重工相模原は1勝4敗(勝点5)。NECは全16チーム中、唯一勝利なしの5連敗(勝点2)となった。

Exit mobile version