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「成長できる場所」。齋藤直人、きょう初先発。サンウルブズ第2戦

2020.02.15

2月14日、前日練習に臨む齋藤。ホームでファンに見守られながら汗を流した(撮影:松本かおり)

 まだ、卒業前。大学生にしてスーパーラグビーの舞台に立つ早大SHの齋藤直人が、今日、サンウルブズで初の背番号9を着ける。第3節、サンウルブズにとって今季第2戦のチーフス戦が、12時45分に秩父宮でキックオフを迎える。

「緊張はしています。チームの決め事、自分のするべきことを入念にチェックしておきたい。あとはコミュニケーションと、100%でやること」

 本番でナイーブにならないためには徹底した準備あるのみ。それは、これまでのステージとなんら変わりがない。大学選手権では主将として、早大を11年ぶりの日本一に導いたアスリートが新たなチャレンジに向かう。快勝を挙げた初戦、レベルズ戦の途中交代でデビューを遂げて、きょうは初めての先発を務める。

 コーチングコーディネーター(CC)である沢木敬介氏からは、「食事の時に話をしてくださった」(齋藤)。

➖➖緊張は、するだろう。だからこそ、こういう試合をどう生かすか、試練をどう乗り越えていくかが大事なんだ。
 
 齋藤の、選手としての器を信じてこその起用でもある。沢木氏は「もっと図太くなってもいいくらい。それでも、やってくれると思いますよ」と心配していない。

 SHというポジションはサンウルブズにおいて、他のスーパーラグビーチームにまして重要なポジションだ。「他と同じことをしていては勝てない」(沢木CC)というチームキャラクターは、これまでのシーズンと同じ。例えばアタックでは、ボールを動かし、人も動き続けて、相手ディフェンスをかき乱す。その加速装置となるのが、SHのボールさばきだ。

「スピード、テンポでも相手に負けたくない」

 長いシーズンのまだ第2戦。本人は、早くもスーパーラグビーという舞台の魅力を満喫している。

「練習でも、成長できることはあります。例えばコンタクトが激しい分、タックルひとつとっても、ただ入るのではなく何種類も入り方があって、それをディフェンスコーチが指導してくれる。ここは成長できる場所だなと感じます」

 キックオフは12時45分。背番号9の狼にエールを送ろう。アウォーン!

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