ラグビーリパブリック

サクラセブンズ、女王NZ苦しめるも惜敗。日本男子もシドニー初日は連敗。

2020.02.01

ニュージーランドのディフェンスに挑む香川メレ優愛ハヴィリ(撮影:出村謙知)


 ワールドラグビーセブンズシリーズのシドニー大会が2月1日に開幕し、招待枠で参加してるセブンズ日本代表は、男子、女子とも初日のプール戦は0勝2敗だった。

 女子セブンズ日本代表(サクラセブンズ)、昨季シリーズ総合チャンピオンで今季もトップを独走するニュージーランドと初戦でぶつかり、前半は0-0と善戦したが、後半に突き放され0-28で敗れた。
 日本は前半、ボールを持てば辛抱強くキープし、ブレイクダウンでも奮闘。相手の一瞬のスキを突いたピック&ゴーもあり、キックへの対応も落ち着いていて、ディフェンスでも女王にプレッシャーをかけ続けた。
 しかし後半1分、今季トライランキングでトップに立つフレッシュレッグのステイシー・フルーラーにサイドを振り切られ、先制された。4分にはブレイクダウンでターンオーバーされたあと、速攻を仕掛けた黒衣選手に突破され、連続失点。6分にはスクラム後にプレッシャーをかけにいったところでつながれ、1対2の状況になり、3トライ目を奪われた。日本は試合終了前、スクラムからトライを狙いにいったが、SHがプレッシャーをかけられてボールを失い、逆にトライを決められ点差がついた。

 サクラセブンズはプールAの2戦目でイングランド戦に挑み、5-26で敗れた。
 前半4分、永田花菜の好走で敵陣深くに入りPKを得、速攻で香川メレ優愛ハヴィリがゴールに持ち込み先制したが、イングランドはフィジカルの強さで4トライを奪い返し、逆転ゲームとなった。

シドニー大会でサクラセブンズの主将を務める堤ほの花(撮影:出村謙知)
オーストラリア戦で力強い走りを見せたジョー・カマナ(撮影:出村謙知)

 男子セブンズ日本代表はプールCの初戦で開催国のオーストラリアと対戦し、7-33で敗れた。
 序盤、パワフルな相手選手にディフェンスを破られ先制を許すと、6分には敵陣深くで攻めながら連係が乱れてボールを失い、カウンターで2トライ目を奪われた。
 後半早々には自陣深くでプレッシャーをかけられ落球し、1分後の失点につながった。
 キャプテンの桑水流裕策が負傷して担架で運ばれるなど、悪い流れが続いた日本は、その後も点差を広げられ、試合終了前にジョー・カマナの力走から大石力也のトライにつながったものの、それが精いっぱいだった。

 2戦目はアメリカに7-45で完敗。
 日本は序盤から出足鋭いディフェンスでプレッシャーをかけにいったが、アメリカは計7トライを獲得。特に世界最速クラスのラグビープレーヤーと称される2人のスター、ペリー・ベイカーとカーリン・アイルズには異次元の走りを見せつけられた。
 日本は前半3分に、山内俊輝のビッグゲインで敵陣深くに入り、相手の反則でPKを得、クイックタップから林大成がディフェンスを破りトライを決めた。

 大会2日目の午前中には各プールの最終戦がおこなわれ、日本女子はロシアと、日本男子はスコットランドと対戦する。午後には順位決定戦がおこなわれる。

アメリカ戦でトライを挙げる林大成(撮影:出村謙知)