2020年のスーパーラグビーが1月31日にキックオフとなり、オークランドのイーデンパークでおこなわれたニュージーランド勢によるオープニングゲームは、チーフスが37-29でブルーズに逆転勝ちした。
チーフスは今季から、前ウェールズ代表ヘッドコーチのウォーレン・ガットランドが指揮を執っており、初陣を勝利で飾った。
今季初トライを決めたのはブルーズに新加入したアメリカ代表のFLトニー・ランボーンだった。ブルーズは、昨年のワールドカップは不完全燃焼に終わったニュージーランド代表のWTBリーコ・イオアネも躍動し、前半をリードして折り返したが、チーフスはFWの強さを活かして得点を重ね、追いついた。
そして26-26で迎えた69分(後半29分)、チーフスはFLラクラン・ボーシェーがブレイクダウンで絡み、相手の反則を引き出して敵陣でのラインアウトに移ると、そこから展開し、3季ぶりにチーム復帰したベテランSOのアーロン・クルーデンがディフェンスに切り込んでオフロードでFBショーン・スティーヴンソンにつなぎ、左外でボールをもらったWTBソロモン・アライマロがコーナーに飛び込み、勝ち越しトライが認められた。
75分にはクルーデンがドロップゴールで点差を拡大。
追うブルーズはその後、PGで5点差とし、逆転を目指して残り時間を攻めたが、79分、チーフスはまたも背番号6のボーシェーがブレイクダウンでターンオーバーを成功し、勝負あり。直後、クルーデンがPGを決め、チーフスは開幕戦白星発進とともにブルーズのボーナスポイント(7点差以内の敗戦で与えられる)を消した。
日本チームのサンウルブズは2月1日に福岡・レベルファイブスタジアムで開幕を迎え、同じオーストラリア・カンファレンスのレベルズと対戦する。
今年のスーパーラグビーは15チームが参加。レギュラーシーズンは5月30日までで、3つに分かれたカンファレンス(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ)の各1位と、それ以外の上位5チームが8強入りでプレーオフ進出となる。プレーオフ決勝は6月20日。