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サンウルブズのキャリア組、ジェイク・シャッツ。「日本人にフィットしたラグビーを」

2020.01.31

開幕戦前日の練習後、取材に応じるサンウルブズ主将のジェイク・シャッツ(撮影:向 風見也)


 国際リーグのスーパーラグビーへ日本から挑むサンウルブズは2月1日、福岡・レベルファイブスタジアムで開幕節を迎える。

 現状で35名いる正規スコッド中30名が初めての加入という隊列にあって、共同主将を務める1人はNO8のジェイク・シャッツ。スーパーラグビーキャップ(出場数)は92、オーストラリア代表キャップは2という29歳だ。

 大久保直弥新ヘッドコーチ(HC)が「サンウルブズ初キャップの選手が多いなか、シャッツの経験は重要になる」とする一方、当の本人も笑顔を浮かべる。

「いい4週間でした。特に最後の1週間はかなりいい準備ができました。皆のスーパーラグビーに出たいという気持ちが競争心を生み、レベルの高い練習ができたんです」

 身長192センチ、体重111キロ。オーストラリア出身。接点で働くNO8として2010年からレッズで7季、2017年にはレベルズで1季、スーパーラグビーを経験。昨年までの約3年間はロンドン・アイリッシュ(イングランド)でも活躍し、今季は計8か国から選手を集めた(トレーニングスコッドも含む)極東のクラブとサインした。

 1月上旬からチームに合流し、主将を打診されたのは約2週間前。「どんなチームでも主将をやるのは光栄。楽しみにしています」とし、大久保HC、沢木敬介コーチングコーディネーターの唱える攻撃的ラグビーの実現を目指す。

「日本人にフィットした速い展開のラグビーを目指します。いろんなバックグラウンドを持つ選手がいますが、皆、大久保さん、沢木さんのやりたいラグビーができるよう向かって行っています」

 オープニングゲームの相手は古巣のレベルズ。8番の赤いジャージィを着るシャッツは「レベルズはブレイクダウン(接点)に圧力をかける傾向にある。素早いサポートでしっかりと球出しをしたい」と展望する。SHのルディー・ペイジ、SOのガース・エイプリルに首尾よく流れを作らせるために、黒子役を全うする。

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