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同性愛嫌悪で騒動起こしたフォラウ、13人制界に復帰。フランスチームと契約。

2020.01.29

フォラウに対する世間の目はいまも厳しい。写真は昨年6月に撮影されたもの(Photo: Getty Images)


 極端な宗教的見解から同性愛嫌悪の発言を繰り返して大騒動となり、オーストラリアラグビー界から追放され、昨年12月、法廷闘争が泥沼化する前にオーストラリアラグビー協会と和解したとされるイズラエル・フォラウが、かつて親しんだラグビーリーグ(13人制)に復帰することが決まった。フランスのペルピニャンを本拠地とするカタランズ・ドラゴンズが1月28日、フォラウと1年契約を結んだと公式に発表した。

 フォラウは昨年4月、インスタグラムに「酔っぱらい、同性愛者、姦淫者、嘘つき、詐欺師、泥棒、無神論者および偶像崇拝者――君らには地獄が待っている。悔い改めよ! 神のみが救う」と投稿し、物議を醸した。その後も、差別的ともとられる発言を止めなかったフォラウに対し、世間の目はいまなお厳しく、カタランズ・ドラゴンズのベルナール・グアッシュ会長も、フォラウが以前に表明したことを「支持も同意もしない。これらの見解を共有したり容認したりしない」と述べるが、「イズラエルにピッチで輝く新たな機会を与えたい」とも語り、今回の入団が決まった。

 ラグビーユニオン(15人制)のオーストラリア代表として73キャップを持つフォラウは、オーストラリアラグビー協会から解雇される前は世界最高峰のフルバックと称賛され、ワラターズの選手としてプレーしたスーパーラグビーでは通算60トライを挙げ、歴代最多トライの記録を持つ。15人制に転向する前はオーストラリアの13人制プロリーグで華々しく活躍した過去があり、30歳になった天才アスリートは、17歳でプロスポーツ選手としてのキャリアをスタートさせた世界で再び挑戦することになった。

 カタランズ・ドラゴンズは北半球の13人制プロリーグであるスーパーリーグに属しており、フランス勢唯一のチーム。ほかにはイングランド、カナダのチームが参戦しているが、カナダのトロント・ウルフパックには元オールブラックス(ニュージーランド代表)のソニービル・ウィリアムズがワールドカップ2019日本大会後に入団しており、スーパーリーグの舞台でイズラエル・フォラウ×ソニービル・ウィリアムズの激突が再び見られるかもしれない。

 再び問題発言をするのではないかと心配され、たくさんの厳しい声を浴びせられ続けているなか、チャンスをもらったフォラウは、「私は誇り高きクリスチャンです。私の信念は個人的なものであり、誰かを傷つけるつもりはありません。カタランズ・ドラゴンズの選手としてラグビーリーグの素晴らしい試合へ復帰することを楽しみにしています」とコメントした。

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