ラグビーリパブリック

サンウルブズに流浪の元イングランド代表。テオ「新しい文化吸収したかった」

2020.01.29

チャレンジバーバリアンズ戦に12番で先発したベン・テオ(撮影:湯浅芳昭)


 イングランド代表としてワールドカップ日本大会出場を目指していたベン・テオが、それと異なる形で来日した。

 この国からスーパーラグビーに挑むサンウルブズへ入り、1月25日には福岡・ミクニワールドスタジアム北九州でのプレシーズンマッチに先発。力強い突破とオフロードパスを披露し、国内下部リーグ連合軍のチャレンジバーバリアンズを81-28で制した。

「新しいメンバーがいるなか、来週までに改善すべき点はたくさんありますが」

 反省の弁を述べながらも、こう総括した。

「やっと初めて日本でプレーができた。楽しめました」

 身長188センチ、体重106キロの33歳。

 2016年からの3年間はイングランドのウスター・ウォーリアーズで活躍し、それ以前はアイルランドのレンスターでもプレー。フランスのトゥーロン在籍を経て、いまに至る。

 もっとも出身はニュージーランドのオークランドで、同国のオレワカレッジ、セントポールズカレッジで楕円球を追い、オーストラリアのキーブラパーク州立高にも在籍した。

「イングランドのパスポートを持っているためイングランド代表になれましたが、イングランドには約3年しか住んでいません。ラグビーキャリアのほとんどはニュージーランド、オーストラリアで積んできました。両国がするようなラグビーのスタイルにも近づくことができます。一方で、イングランド代表での経験をここで活かせてもいます」

 ラグビーリーグ(13人制)経験者でもあるテオは、来日の理由を「新しい文化を経験したかった」と説明。元日本代表ヘッドコーチで現イングランド代表指揮官のエディー・ジョーンズからの勧めもあり、サンウルブズとサインしたようだ。

 この日は好プレーを披露したが、「数週間プレーしていないのもあって、まだまださび付いていた」。エンジンが全開した際のパフォーマンスに注目だ。

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