ラグビーリパブリック

パナソニックと東芝が開幕から3連勝 クボタはNTTコムとの激闘制す

2020.01.26

クボタとNTTコムの熱闘。中央のオレンジの選手はフル出場で奮闘したクボタのルアン・ボタ(撮影:阿部典子)


 ジャパンラグビートップリーグは1月25日に第3節の6試合がおこなわれ、パナソニック ワイルドナイツと東芝ブレイブルーパスが開幕から無傷の3連勝となった。トヨタ自動車ヴェルブリッツは今季初勝利。クボタスピアーズは連勝で白星が先行し、ヤマハ発動機ジュビロと宗像サニックスブルースは連敗を免れ2勝1敗となった。

 パナソニックは神奈川の相模原ギオンスタジアムで三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦し、62-10と圧倒。7人制ラグビーで東京オリンピックに挑戦する福岡堅樹がチームを離れたが、福岡に代わって背番号11を任されたWTB梶伊織がハットトリックを達成し、チームで計10トライを挙げた。
 パナソニックはボーナスポイントも獲得で総勝点を15に伸ばし、首位をキープ。三菱重工相模原は3連敗となった。

 東芝は愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でHonda HEATと対戦し、32-23で勝点4を獲得した。
 東芝はFBコンラッド・バンワイクの3トライなどで前半を24-8とリード。後半に入るとHondaに追い上げられ1点差に詰められたが、54分(後半14分)、FLマット・トッドが敵陣22メートルライン外から突破してゴールに持ち込み、貴重な追加点。72分にはCTBリチャード・カフイのドロップゴールも決まり、競り勝った。
 東芝は総勝点13で暫定2位。今季白星発進だったHondaだが、1勝2敗(総勝点6)となった。

 パロマ瑞穂ラグビー場ではトヨタ自動車も試合をおこない、日野レッドドルフィンズを61-31で下した。
 26-26で迎えた54分、トヨタはチーム一体となった連続攻撃で敵陣深くに入り、スピーディーにボールを動かし、WTBヘンリー ジェイミーが勝ち越しトライを挙げた。64分にも攻め込み、日野にイエローカードが出て数的有利となった直後、相手の一瞬の隙を見逃さなかったSOライオネル・クロニエがキックパスを放ち、ヘンリーがキャッチして連続トライとなった。疲労でエナジーが落ちた日野に対し、トヨタはその後さらに3トライを追加し、勝利を引き寄せた。
 両チームともこれで1勝2敗。トヨタが総勝点を6に伸ばした一方、日野は総勝点4にプラスできなかった。

 大阪・万博記念競技場ではクボタがNTTコミュニケーションズシャイニングアークスと激闘を繰り広げ、28-27で競り勝った。
 クボタは21点リードを逆転されてしまったが、6点ビハインドで迎えた終盤の78分、ラインアウトからモールでゴールに迫り、FWがさらに近場を突いてディフェンダーを集めると、SH岡田一平がすばやく展開、中央にいたSOバーナード・フォーリーがスペースを抜けてトライを挙げた。そして、フォーリーが確実にコンバージョンを決めて逆転し、これが決勝点となった。
 クボタは2勝1敗(総勝点8)、NTTコムは1勝2敗(総勝点5)となった。

 ヤマハ発動機は京都・たけびしスタジアム京都でリコーブラックラムズに38-0と快勝。南アフリカ代表のワールドカップ優勝にも貢献した運動量豊富なFLクワッガ・スミスが攻守に奮闘し、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。
 ヤマハは2勝1敗(総勝点9)、リコーは1勝2敗(総勝点4)となった。

 宗像サニックスはホームの福岡・グローバルアリーナでNTTドコモレッドハリケーンズと対戦し、49-19で勝ちファンを喜ばせた。
 前半は4点差と競ったが、フィットネスに自信を持つサニックスは後半4トライ31得点と突き放し、総トライ数は相手より3本以上多かったためボーナスポイントも獲得している。
 ワールドカップで日本代表のベスト8入りに貢献したLOジェームス・ムーアがこの試合でもハードワークし、マン・オブ・ザ・マッチ。
 サニックスは2勝1敗(総勝点10)、NTTドコモは1勝2敗(総勝点4)となった。