第56回全国大学ラグビー選手権大会は1月2日、東京・秩父宮ラグビー場で準決勝がおこなわれ、第1試合では早稲田大学が52-14で天理大学に勝ち、6季ぶりの決勝進出を決めた。早稲田は2008年度(第45回大会)以来16度目の優勝を目指す。
早稲田は先に3連続トライで主導権を握った。
前半10分、FB河瀬諒介が自陣10メートルラインから抜け、ビッグゲインでWTB古賀由教につなぎ先制した。19分にはゴール前のスクラムから攻め、河瀬がフィニッシュ。24分にも攻め込み、左外でCTB中野将伍からオフロードパスをもらった古賀がタッチライン際でタックルを受けながらも粘り、インゴールに押さえた。主将のSH齋藤直人はコンバージョンキックを着実に決め、21-0とした。
天理はハンドリングエラーなどミスが続いてリズムが悪かったが、31分、FB江本洸志のブレイクスルーで敵陣深くに入り、たたみかけ、ゴール前でCTB市川敬太が抜けてトライを奪い返した。
天理はハーフタイム前にもSO松永拓朗らの好走でゴールに迫ったが、早稲田がピンチをしのぎ、21-7で折り返した。
天理は後半早々、敵陣深くに入ったが、ラインアウトの連続失敗でチャンスをつぶした。
一方、早稲田は51分(後半11分)に敵陣深くに入ってチャンスを広げ、PR久保優が突進して貴重な追加点を獲得。
54分に天理のCTBシオサイア・フィフィタがパワーでトライを挙げたが、早稲田はその4分後、相手の落球により敵陣22メートルライン前でスクラムとなると、ボールを持ち出したNO8丸尾崇真がサイドアタックで大きく前進し、サポートしたFL相良昌彦がゴールラインを割って再び点差は広がった。
その後、天理はまたもラインアウトの連続失敗やハンドリングエラーが続いて流れを悪くし、逆に早稲田は67分、力強いドライビングモールで加点し勝負あり。早稲田は74分と79分にもトライを奪い、大差がついた。