ラグビーリパブリック

「スタジアムで待ってるよ。」TL必見選手たち(2)

2019.12.31

リコーで「復活」、オーストラリア代表キャップ51のナイスガイ、バーンズ(撮影:松田杏子)


次は、トップリーグ。ラグビーワールドカップで沸騰したラグビー熱を引き継ぐ、日本最高峰リーグが始まる。1月12日に開幕するジャパンラグビートップリーグ、16チームの必見選手を紹介していく。*選手テキストの本編はラグビーマガジンに掲載!

1月12日(日)
リコーブラックラムズ vs Honda HEAT 11:45花園

リコーブラックラムズ
SOベリック・バーンズ

 選手生命を危ぶまれるほどのケガから復活。2018年8月の足首骨折を機に、背中、足首などの治療にも本格的に取り組んで、新チームでのリスタートとなった。「日本代表になれるような選手を育てるよう、サポートするのも僕の役目」と語る司令塔はとにかくナイスガイ。練習に向かう澄み切った姿勢には、周囲のスタッフ、選手があらためて衝撃を受けている。「一番重要なのは、選手たちが、どれだけめざすレベルに行きたいかです」。通称バンジーさん。カルチャーも変えていく。

Honda HEAT
WTBレメキ ロマノ ラヴァ
LO RG・スナイマン

撮影:松村真行

W杯準々決勝の日本vs南アフリカ。そのピッチに同時に立った二人が、今度は同じジャージーを着て戦う。マノさんことレメキが言う。「俺、今年のHondaは普通に強いと思うんだよね」。昨年、再昇格1年目を史上最高の9位で終えたHEATの面々は今自信にあふれている。身長206㌢、新婚のRGは、ラインアウトなどセットプレーで絶大な貢献をするはず。スピード豊かなチームの勢いを、二人が体現する。

1月12日(日)
パナソニックワイルドナイツ vs クボタスピアーズ 13:00熊谷

パナソニックワイルドナイツ
CTB/SO松田力也

撮影:早浪章弘

 4年後のワールドカップ、日本代表司令塔の有力候補だ。12月11日、一緒にトークショーに出演した神戸製鋼のダン・カーターにも「フューチャー・スター」と呼ばれた。昨季最後の試合となったNTTコム戦でプレースキッカーを担ったが「これが決まれば勝利」というPGを外し41-43で敗戦。涙にくれた。トークショーでもその思い出に触れ「同じミスを繰り返さない。逆にエナジーにして頑張る」。次にカーターと顔を合わせるときは対面だろうか。

クボタスピアーズ
SOバーナード・フォーリー
CTBライアン・クロッティ

撮影:矢野寿明

 SOフォーリーは代表試合71キャップ、CTBクロッティは同48キャップの実績がある。クボタには日本、南アフリカ、そしてオーストラリア、ニュージーランドの各代表がそろったことになる。これまでの南ア色が濃かったチームから、どんな変化を遂げるのか、期待は高まる。かつてリコーでもプレー経験のあるフォーリーはリーグへの順応も早い。クロッティは「ポジションは12番でも13番でもOKだよ」とチームファーストを貫く。

1月12日(日)
ヤマハ発動機ジュビロ vs トヨタ自動車ヴェルブリッツ 13:00ヤマハスタジアム

ヤマハ発動機ジュビロ
LO/FL ヘル ウヴェ

撮影:髙塩 隆

 5シーズン連続で4強以上の実績、初優勝を狙うヤマハでのシーズンが待ち遠しいと言うウヴェ。今年から指揮を執る堀川隆延監督、日本代表でともに戦った長谷川コーチは3年ぶりのヤマハ復帰。元名SOの太田尾竜彦コーチの存在も大きい。「慎さん、堀川さんの色んな経験をミックス。今年は少し違うよ」。ジャパンの決定的シーンを作ったジャッカルが、ホームの開幕戦で炸裂するか。

トヨタ自動車ヴェルブリッツ
FL/NO8 姫野和樹

撮影:髙塩 隆

社会人1年目の17年、当時のジェイク・ホワイト監督にいきなり主将に抜擢された。帝京大時代から身体能力は抜きんでていたが、先頭に立つのは初めて。「毎晩、寮の部屋で泣いていた」と振り返るが、開幕戦から先発で出続けたことで、飛躍的に成長。日本代表にも選ばれた。就任3年目を迎えた今季は「キャプテンをやれることを誇りに思うし、このチームで優勝したい」と、名実ともにトップチームのキャプテンにふさわしい存在に。

(つづく)

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