ラグビーリパブリック

「スタジアムで待ってるよ。」TL必見選手たち(1)

2019.12.29

次は、トップリーグ。ラグビーワールドカップで沸騰したラグビー熱を引き継ぐ、日本最高峰リーグが始まる。1月12日に開幕するジャパンラグビートップリーグ、16チームの必見選手を紹介していく。
*一部の選手の本編はラグビーマガジンでも紹介!

1月12日(日)
日野レッドドルフィンズ vs NTTコムシャイニングアークス 11:30秩父宮

日野レッドドルフィンズ
PR久富雄一

 41歳。トップリーグ(TL)年長選手第2位(1位は東芝の大野均)の大ベテランだ。佐賀工から関東学院大に進み、1年時にチームが初優勝。NECでは2年目に日本選手権初優勝。’11年にNTTドコモに移籍すると、翌年にTL初昇格。’17年に移籍した日野(当時は日野自動車)でも加入してすぐにTL昇格に導いた。所属するチームを、一段上の舞台へ導く支柱役。その働きをチェック!

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
HOマルコム・マークス

(撮影:長岡洋幸)

 ワールドカップで優勝を果たした南アフリカ代表のスクラムを支える存在。世界最高のHOとして評価は揺るぎないが「TLでプレーすることで、自分の幅を広げることが出来る」と、向上心にもあふれる。ジャッカルが有名だが、‘12年にNO8からHOにコンバートされたことで「ブレイクダウンで相手の脅威になりたいと思って、そこから様々なドリルに取り組みました」。世界最高のプレーを目撃しよう。

1月12日(日)
NTTドコモレッドハリケーンズ vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ 14:00花園

NTTドコモレッドハリケーンズ
WTB茂野洸気

(撮影:早浪章弘)

 昨シーズンからキャプテンを務め、入替戦でも自らのトライで勝利を呼び込み、1年でトップリーグ再復帰を果たす原動力となった。いまはケガのためグラウンドに立つことはできないが、キャプテンとしてチーム全体に目を配る。「ケガをしたからこそ見えたものもたくさんあった」。身体だけではなく、ラグビー脳も鍛え上げ、強くたくましくなったキャプテンが、再び、キレのあるステップでトライを量産する日が楽しみだ。

三菱重工相模原ダイナボアーズ
NO8土佐 誠

(撮影:幡原裕治)

’14年にエディー・ジョーンズ監督の日本代表トレーニングスコッドにも選ばれたが、脳の慢性疾患で長い入院生活を送った。その病気がきっかけで復帰後もラグビーを続けるため17年にNECを退社してオーストラリアへ渡った。多くの刺激を受け、同年9月にはトップチャレンジリーグを戦うダイナボアーズに加入した。「ワールドカップでラグビーが注目されている中でのTL、とても楽しみです」。久々の舞台で執念を燃やす。

(つづく)