第99回全国高校ラグビー大会が12月27日に開幕。
毎年多くの東大合格者を出すなど全国屈指の進学校として知られる埼玉県立浦和高校は、1946年創部、6年ぶり3回目の出場で花園初勝利を挙げた。2年連続3回目の出場となった玉島(岡山)と対戦し、5-0で競り勝った。
前半は互いに譲らず0-0。スコアボードが動いたのは後半15分で、敵陣深くに入った浦和がPKを得てタップから攻め、ゴール前でモールを形成して押し込み、NO8松永拓実がグラウンディングした。
5点を追う玉島はFB片山瑠が鋭い走りを見せたが、浦和はブレイクダウンでターンオーバーするなど、守りが堅かった。追加点を奪えなかった浦和だが、受け身にならず積極果敢にプレーし続け、接戦を制し歓喜となった。
前年度、公立校で唯一ベスト8入りした長崎北陽台は1回戦から登場。桐生第一(群馬)と対戦し、53-0と圧倒した。
長崎北陽台は前半7分、身長194センチ、体重97キロのLO亀井茜風が敵陣深くの密集からボールを持ち出し、タックラーの上から豪快にインゴールに押さえ、先制した。14分にはラインアウトからモールで押し込み追加点。桐生第一は前に出てプレッシャーをかけようとしたが、北陽台は18分には右外で長いパスをもらったWTB山田駿也が軽やかに走り抜け、ハーフタイム前にも1トライを追加し、試合の主導権を握った。
後半は、LO亀井と同じく高校日本代表候補のFB山口泰輝が自陣から次々とタックラーを外して約70メートル走り切るなど着実に加点し、守りも激しく堅く、快勝となった。
長崎北陽台は30日の2回戦で、春の全国高校選抜大会を制したAシードの桐蔭学園(神奈川)と対戦する。