「頑張ってください。そして楽しんでください」
自らも出場校の監督としてこの地に立った森重隆・日本ラグビー協会会長が、選手たちにかける言葉は温かった。
12月27日、東大阪市花園ラグビー場で、全国高校ラグビー大会が開幕した。
開会式では、出場全51校が入場行進。第75回大会から行われている表彰3賞には、徳島・城東(ベストマーチング賞)、本郷(東京・フィールドドリーム賞)、静岡聖光学院(花園フィフティーン賞)が輝いた。選手宣誓に立ったのは、高鍋(宮崎)の細元亮主将。ワールドカップで世界を熱くしたラグビーの熱を、今度は花園の地から発信することを誓った。森会長は出場選手たちに微笑みながら語りかけた。「勝ち負けも大事だが、大切なのは仲間。一生の友達ができるのは高校時代のこの時です。仲間との一生の思い出を作ってください」
第100回となる次大会のキャッチフレーズも発表された。通常よりも13チーム多い64校が出場する第100回記念大会のキャッチフレーズは全国から公募され、「100年先も、熱い冬。」に決まった。
開会式の後は「U18花園女子15人制」(全国からU18世代の女子選手を選抜、東西に分かれて対戦)が行われた。27日は、全国高校大会の1回戦のうち8試合が行われる。