第56回全国大学ラグビー選手権は12月21日、準々決勝があり、大阪・花園ラグビー場であった2試合は早大(関東対抗戦2位)が57-14で日大(関東リーグ戦2位)を、天理大(関西リーグ1位)は58-28で流経大(関東リーグ戦3位)をそれぞれ破り、来年1月2日の準決勝に進出した。
シード校の早大は大会屈指のBKの攻撃力で57-14と日大を圧倒。2大会連続40回目の4強進出を決めた。
獲得8トライ中7つをBKで奪った。WTB古賀由教が3、CTB長田智希が2、FB河瀬諒介と控えSHの小西泰聖がそれぞれ1ずつを記録した。
圧巻は前半13分の古賀のトライ。自陣ゴール前のスクラムから展開。河瀬が40メートル、古賀が50メートルを走り切った。SH齋藤直人主将は「日大は後ろに守備の枚数をかけてくるので、そのスペースにアタックができてよかった」と笑顔を浮かべた。
日大が自信を持つスクラムでも右PR小林賢太を中心に前半8分、コラプシングの反則を奪うなどほぼ互角に渡り合った。
日大の右PR坂本駿介主将は「相手はヒットの間隔をせばめてスクラムを組んでくるなどうまかった」。自慢の最初の当たりをいなされた形になった。それでも、前半35分にはラインアウトモールを約10メートル押し込み、NO8 シオネ・ハラシリがトライラインを越えるなど、FWの強さは見せた。