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逆転の58-28! 天理が流経大を下す

2019.12.21
流経大のエース、イノケ・ブルアを包囲する天理大(撮影:早浪章弘)

流経大のエース、イノケ・ブルアを包囲する天理大(撮影:早浪章弘)

 第56回全国大学ラグビー選手権は12月21日、準々決勝があり、大阪・花園ラグビー場であった2試合は早大(関東対抗戦2位)が57-14で日大(関東リーグ戦2位)を、天理大(関西リーグ1位)は58-28で流経大(関東リーグ戦3位)をそれぞれ破り、来年1月2日の準決勝に進出した。

 天理大が大学9連覇の帝京大を下して勢いに乗る流経大に58-28と逆転勝ちした。4強進出は5回目も2大会連続は初。小松節夫監督は「まあ優勝を狙っているチームだから」とうれしさは表に出さなかったが、頂点を目指せる地力がついてきた証明になる。

 前半は17-21と4点負け終了もあわてなかった。1年から公式戦出場をしているFB立見聡明をケガで欠く不利もあったが、FL岡山仙治主将は「パスをする人間を見過ぎてしまっていた」。後半はまず体を当てに行き流経大の攻撃を寸断。41-7と圧倒した。

サンウルブズにも選ばれたCTBシオサイア・フィフィタが持ち前の突破力でこの日最多の3トライをマーク。前半25分には4人をなぎ倒してインゴールを陥れた。

 出場20回目で初の4強進出を目指した流経大は後半息切れした。前半はオフロード、イン返し、入れ違いを駆使してリード。内山達二監督は「相手の強いアタックを止めきれなかった。すごくいいチームだったので勝たせてやりたかった」と目を伏せた。