ラグビーリパブリック

お披露目は2021年だが豪ラグビー界に早くも高揚感 13人制の若きスター獲得

2019.12.04

まさにフライヤー。2021年からレッズに加入することが決まったスリアシ・ヴニヴァル(Photo: Getty Images)


 ラグビーワールドカップ2019日本大会でベスト8に終わり、新たな選手発掘も求められているオーストラリア代表“ワラビーズ”の、救世主になるかもしれない。
 オーストラリアラグビー協会とクィーンズランド・レッズは12月3日、ラグビーリーグ(13人制)界のスター選手であるスリアシ・ヴニヴァルと2021年からの2年契約を結んだと発表した。フィジー出身のエキサイティングなフライヤーである24歳のヴニヴァルは、現在所属するメルボルン・ストームで来年もプレーする予定だが、オーストラリアの15人制コードの関係者たちは待ちきれない様子だ。

 ヴニヴァルは、18歳でメルボルン・ストームと契約する前は15人制でプレーしていた。16歳のときにフィジーからニュージーランドに渡り、2013年にセント・ケンティガン・カレッジの一員として来日、「サニックス ワールドラグビーユース大会」で優勝に貢献し、オークランド・ブルーズの育成メンバーに選ばれたこともある。

 ラグビーリーグに転向し、デビューとなった2016年、NRL(オーストラリアの13人制プロリーグ)でシーズン最多の23トライを挙げ、翌年もトライ王となり、最高のフィニッシャーと呼ばれた。これまで、NRL94試合出場で72トライを記録している。身長192センチ、体重99キロの体格を活かしてハイボールにも強く、広い視野でキックも巧みに使う。

 2017年におこなわれたラグビーリーグのワールドカップでは母国フィジーの代表としてプレーしたヴニヴァルだが、いまは、2023年の15人制最高舞台でウェブ・エリス・カップ奪還を狙うオーストラリアラグビー界が熱視線を注ぐ。1年以上先だが、15人制のプロデビューとなる2021年が楽しみだ。

Exit mobile version