ウエールズはカーディフ。プリンシパリティー・スタジアムを伝統のジャージーを着て駆けた。
11月30日におこなわれた女子バーバリアンズと女子ウエールズ。29-15と前者が勝った熱戦で、南早紀(横河武蔵野アルテミ・スターズ)と齊藤聖奈(MIE PEARLS)が奮闘した。
南と齊藤は、ともに後半9分過ぎからピッチに登場した。フロントローとしてプレーし、南は17番を背負って右PRに入り、齊藤は18番でHOの位置に。スクラム、ラインアウト、ボールキャリーにタックル、ブレイクダウンワークと動き回り、世界各国の実力者たちとの時間を楽しんだ。
2017年から始まった女子バーバリアンズの歴史に、3年目にして初登場となった日本の女子選手ふたり。南はいつもの「筑紫」の文字入りヘッドキャップを着け、齊藤も前週におこなわれたスコットランド撃破時と同じヘッドキャップを被った。
また、バーバリアンズは伝統的に所属チームのストッキングを履くことになっている。
ふたりはそれぞれ、片方をアルテミ・スターズ、パールズのものを着用し、もう片方はサクラフィフティーンのものにした。
開拓者となった南と齊藤に続く選手たちが、きっとこれからも現れるだろう。その第一歩が、日本でワールドカップが開かれた2019年の11月30日だったことを記憶にとどめておきたい。