ラグビーリパブリック

明治、25年ぶりの全勝対決制し、関東大学対抗戦で4年ぶり優勝!

2019.12.01

マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた明大LO箸本龍雅。(撮影/高塩隆)



 紫紺の小旗が5度、激しく振られた。
 12月1日におこなわれた関東大学対抗戦の今季最終戦、早明戦は5トライを奪った明大が36-7で勝利。対抗戦を7戦全勝で終え、4年ぶりの優勝を決めた。

 序盤に攻め続けたのは早大だった。キックオフ直後から8分近くを敵陣で攻め続けた。フェーズを重ね、プレッシャーをかけ続けた。
 しかし先制点を奪ったのは紫紺のジャージーだ。10分過ぎに初めて敵陣へ入った明大はスクラムで圧力をかけて反則を誘う。PKを深く蹴り込んで得たラインアウトからFWで10フェーズを重ね、最後はLO箸本龍雅がボールをインゴールにねじ込んだ。

 23分には早大が明大ゴール前スクラムから賢く攻め、SO岸岡智樹のトライ、SH齋藤直人のゴールキックで7-7と追いつくも、明大は29分にPGで加点し、再度先行する。10-7とリードしてハーフタイムを迎えた。

 勝負は後半の早い時間に決した。殊勲者は先制トライを奪ったLO箸本だ。
 キックオフ直後、ラインアウトからの攻撃の途中で豪快に走り、ディフェンスを崩す。HO武井日向主将のトライを呼んでチームに勢いをつけた(2分/Gも決まり17-7)。

 明大はその後もFWのパワーで試合の流れを引き寄せ、モールでトライラインに迫った。7分過ぎにHO武井、20分過ぎにPR安昌豪がインゴールに入り、31-7と差を広げた。
 40分過ぎにはWTB山村知也がトライを追加し快勝を手にした。

 25年ぶりの全勝対決に秩父宮ラグビー場は超満員。興奮の渦の中で、昨季大学日本一チームが力強さを見せつけた80分だった。
 マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた箸本は「準備してきたことを出し切れた。この勝利は通過点」と話した。


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