ラグビーリパブリック

元NZ代表クルーデンがチーフス復帰 2020スーパーラグビー後は神戸製鋼入りか

2019.11.13

チーフスではキャプテンを務めた経験もあるアーロン・クルーデン(Photo: Getty Images)


 ウェールズ代表をヨーロッパ王者に4度導き、ワールドカップでは2大会でベスト4入りさせた名将ウォーレン・ガットランドは、約12年過ごしたウェールズから母国のニュージーランドに帰国し、チーフスのヘッドコーチとしてスーパーラグビーを新たな挑戦の場とするが、チームに経験豊かなスタンドオフが復帰することが決まり、期待を膨らませて構想を練っているに違いない。

 ニュージーランド代表として50キャップを重ね、2011年のワールドカップ優勝メンバーでもあるアーロン・クルーデンがモンペリエ(フランス)での活動を終え、3年ぶりにチーフスに復帰する。正確なゴールキッカーであり、強いリーダーシップも持つクルーデンは、チーフスで過去89試合に出場し、2012年と2013年のスーパーラグビー連覇に大きく貢献した。

 ガットランド新ヘッドコーチは、「アーロンの復帰はチーフスにとってすばらしいことだ。彼はブーツで機会を作ることができ、どこからでも攻撃を仕掛けることができる実績のある選手。彼が戻ってくることになって幸運だし、嬉しい。新シーズンへ向けて彼を指導することを楽しみにしている」とコメントした。

 チーフスの10番候補には、ニュージーランド代表の将来を担う若きスターのひとりであり、前十字靭帯断裂からの復活を目指すダミアン・マッケンジーもいるが、エキサイティングなラインブレイカーである24歳のマッケンジーはフルバックとしても魅力的であり、クルーデンの存在は貴重になってくる。

 クルーデン本人は、「再びチーフスの一員になれてすごく光栄だ。戻ってきて、みんなとプレシーズンのトレーニングに専念することを楽しみにしている」とコメントした。

 なお、クルーデンはチーフスとは1年契約で、ニュージーランドメディアによれば、2020年のスーパーラグビー後は、日本の神戸製鋼コベルコスティーラーズに加入すると見られている。