ラグビーリパブリック

日体、ライバル青学も倒し、自信深める

2019.11.10
力強いラン、上がりの速いラインディフェンスで試合を作った日体大(撮影:髙塩 隆)

力強いラン、上がりの速いラインディフェンスで試合を作った日体大・石田大河主将(写真は撮影:髙塩 隆)

 前週、11年ぶりに慶大を倒した日体大が、11月10日に熊谷ラグビー場(Bグラウンド)で青学大と対戦。37−18で完勝を収めた。これで2勝目の日体大は、大学選手権出場に向け、まずは入れ替え戦回避に大きく前進した。

 開始からゲームを引っ張る日体大、開始7分に、SO高木陽太からクロスフィールドへキックパスが飛んだ。落下点に走り込んだWTB沢村舜が、冷静に相手を出し抜く技ありキャッチを決めて、左ライン際から中央へ回り込んだ(G決まって7−0)。

 日体大、この日の勝因の一つは徹底したディフェンスラインの速さだ。14分にはスピードも当たりも素晴らしいタックルを連発し、ブレイクダウンで反則を誘ってPGを決めた。日体が10−0とした。

 青学も盛り返す。視野の広いSO桑田宗一郎のコントロールで前半は健闘。ラインアタックで突破を見せ、大きなゲインを稼いだが、「あと一人のサポート」が足りなかった。

タックル、ブレイクダウン、キック、カウンター、サポート、タックル…。両チームともスペースを作り、ボールを動かすスタイルを貫き、インプレーが長い。ターンオーバーを挟みながら攻防が続く。前半26分からは、3分40秒ものプレー継続があった。後半5分、青学のミスから日体大がトライで17−6(G成功)に。

青学大もラインでの突破とサポートにこだわりを見せた(撮影:高塩隆)

青学はSH宮下賢志のさばきが冴えた。後半9分には、内返しのパスを見せながら大きくボールを動かし、WTB大村知意のトライで日体大に食らいつく。日体大 17−11 青学大。

 後半12分、日体大はCTB石田大河主将のトライ、24−11(G成功)と差を広げた。相手のハイパントに素早く反応してバウンドしたボールを掴み、ラストパスを放ったLO永田義樹のアシストが効いた。

 後半17分、キックオフから日体大FL渡邊智永のジャッカルでペナルティキックを獲得、石田大河がPGを加え27−11。

 青学は23分、クロスにハイパントを上げてのトライで27−18(G成功)残り16分で9点差となった。

 後半26分、日体大・石田大河主将がPGを追加して30−18。

 残り15分からは青学がゴール前に張り付く時間帯が続くが、取りきれず。76分にマイボールスクラムを揺さぶられ、ボールを処理しきれず日体大ボールに。大きなチャンスを掴み損ねた。後半インジャリータイムの83分に日体大が、移動攻撃からWTB沢村を飛び込ませゲームを締めた。

 日体大は昨年、青学大に3点差で敗れて7位に回った。そのライバルを直接対決で倒して見せた。

熊谷で同日行われた試合では筑波大が、成蹊大を87−19で破った(撮影:髙塩 隆)

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