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NZリード主将、最後は笑顔。「また日本に来られることを楽しみにしている」

2019.11.02

偉大なキャプテンだったキアラン・リード(中央)。笑顔で大舞台を去った(Photo: Getty Images)


 誇り高きオールブラックス(ラグビー ニュージーランド代表)の一員として127キャップを重ね、52試合(歴代2位)でキャプテンを務めたキアラン・リードが、11年の輝かしいキャリアを終えた。世界最優秀選手賞も受賞(2013年)したことがある最高のエイトマンは、2011年と2015年のワールドカップ連覇に貢献。キャプテンとして臨んだ最後の大会は準決勝で敗れ、3位決定戦がラストゲームとなったが、強いリーダーシップとプレーでオールブラックスのプライドを示し、東京スタジアムで大きな拍手を浴びた。

「すばらしい観客の前で試合ができ、とても誇りに思う。とにかく一瞬一瞬に集中し、楽しんだ。いろいろな感情は週の初めに出し切って、今日はプレーに集中した。いいプレーをして、この状況を楽しもうと思って臨んだが、その通りのことができた。このチームでプレーできて楽しかった。最後には家族もピッチに出てきて、特別な瞬間を分かち合った。最高だよ」

 多くの人から尊敬されるリード。自身のオールブラックス引退についてはこう語った。
「このジャージーは大きな意味を持ち、長年にわたり私の生活の一部だった。これを見つけた場所よりも良い場所に残しておきたいとの思いが、私のラグビー人生の目的だった。それを達成したと思いたい。(最後は銅メダルに終わったが)この思い出をずっと抱いていく。この大会の痛手から立ち直るにはしばらくかかるだろうが、いい思い出もできたし、今日のことは忘れない」

 そして、日本のファンにも感謝する。
「日本では特別な思い出がいろいろできた。すばらしい2か月だった。飛行機を降りた瞬間から、たくさんのサポートを受けた。最高だった。日本では、たくさんの人がオールブラックスのジャージーを買ってくれたようで、2度も売り切れたと聞いた。またこの国に来られることを楽しみにしているし、この国でラグビー人気が高まることを願っている」

 キアラン・リードはオールブラックスのジャージーを脱ぐが、現役は続ける。トヨタ自動車ヴェルブリッツに加入し、来年1月からジャパンラグビートップリーグでプレーをする。

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