最高舞台の大役を任されたのは、フランス出身のジェローム・ガルセス氏だった。
11月2日に横浜国際総合競技場でおこなわれるラグビーワールドカップ2019決勝のマッチオフィシャルが発表され、主審はガルセス レフリーが務めることになった。世界一を決める戦い、イングランド×南アフリカ戦の笛を吹く。
ガルセス氏はこれまでにテストマッチ55試合で主審を務め、世界で最も経験豊富な審判のひとり。ラグビーワールドカップ史上、フランス人が決勝戦の主審となるのは初めて。決勝戦はガルセス氏にとってワールドカップでの主審として11試合目となる。
ガルセス氏は「ラグビーワールドカップ2019の決勝戦の主審に選ばれ光栄で嬉しく思います。レフリーとしての夢であり、他の審判と4人のチームとして、両国チーム、ファンおよびラグビーのために全力を尽くします。また、すべてのマッチオフィシャル、選考委員、サポートチームによるここ4年間の努力がラグビーワールドカップ2019として結実したものです」と喜びと意気込みを語った。
ガルセス氏は準決勝のウェールズ×南アフリカ戦でも笛を吹いており、南アのSHファフ・デクラークは同レフリーが決勝も担当することが決まったことについて、「(準決勝では)両チームをよく見てくれていた。スクラムやラインアウトなどで、どこを見ているかはわかったので、決勝でも反則をもらわないようにプレーしたい」とコメントした。
アシスタントレフリーには、同じくフランス出身のロマン・ポワト氏と、ニュージーランドのベン・オキーフ氏が選ばれた。TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)はニュージーランドのベン・スキーン氏が務める。
また、11月1日に東京スタジアムでおこなわれる3位決定戦、ニュージーランド×ウェールズ戦は、イングランド出身のウェイン・バーンズ氏が主審を務める。彼にとってはレフリーとして90回目のテストマッチであり、ワールドカップでは21試合目となる。
アシスタントレフリーは、南アのヤコ・ペイパー氏とフランスのパスカル・ガウゼル氏、TMOは南アのマリウス・ヨンカー氏が選ばれた。