ウェールズ代表とのワールドカップ準決勝(10月27日/横浜国際総合競技場)を19-16で制し、南アフリカ代表のラシー・エラスマス ヘッドコーチは「最後は神経戦となった。どちらに転んでもおかしくなかった。我々には運があった」と激闘を振り返った。
直近のテストマッチではウェールズに4連敗していた。
「だからしっかり分析し、ウェールズは相手を絞め殺すようなチームだとわかっていた。まさにそれを予想していたし、試合を通して実際にそういったプレーをされた。我々のプレーもそれに匹敵しなければならなかったし、スペクタクルではなかったかもしれないが、選手たちは強みを保ちながらも相手のプレーに対応した」
拮抗した接戦となり、リードしても追いつかれ、南アのSOハンドレ・ポラードが76分に勝ち越しPGを決めても、勝負の行方は最後までわからなかった。
指揮官は後半早々にフロントロー3人をすべて替え、その後も次々にリザーブメンバーを投入。キャプテンのシヤ・コリシを下げて送り出したバックローのフランソワ・ロウは、終盤の大事な局面でターンオーバーを決め、ゲームの流れを変えた。
スコッド31人がしっかり準備をし、先発の15人だけではなくて試合登録メンバーの23人を80分間でいかに使っていくかが重要となる。リザーブも充実している南アの指揮官は見事に使い切った。
規律正しい選手たちによる鉄壁のディフェンスも勝因となった。
決勝進出。11月2日に横浜でイングランド代表と対戦する。
「まだ道半ばだ。優勝したい。すばらしいイングランドチームと戦うことになるが、本当に(勝つ)チャンスがあると思う」